Commercial Japan Partnership Technologies(以下、CJPT)はパートナーとともに、福島県・東京都で、電動車普及に向けたエネルギーマネジメントシステムの構築・社会実装を2023年1月より開始すると発表した。
CJPTは2021年4月の設立以降、CASEの普及を加速させることにより、カーボンニュートラル社会実現に貢献すると共に、ドライバーや作業者の負担を軽減するため、物流現場での取り組みを検討してきたという。
電動車普及には、荷主・物流事業者、インフラ事業者、自動車メーカー等、関係するパートナーが一体となり、プラクティカル(実用的)な形でサステナブル(持続可能)に取り組むことが求められるが、各業界の多くの関係各位と協議を重ねた結果、福島・東京において社会実装を開始するという。
商用電動車の導入にあたっては、車両購入に加え、充電・水素充填などによる荷物・クルマの停滞(ダウンタイム)や充電タイミングの偏りによる事業所電力ピークの増加など、社会全般の負担が増大するという課題がある。
今回の社会実装では、幹線輸送に燃料電池大型トラック(以下、FC大型トラック)を、ラストワンマイル配送に商用軽バン電気自動車(以下、BEV商用軽バン)を投入するなど、商用電動車を導入することに加え、商用車の運行管理と一体となったエネルギーマネジメントにより社会全般の負担及びCO2削減につなげていくとしている。
今回の取り組みを通じ、カーボンニュートラルに向けた社会全体のムーブメントを高めるとともに、直面する課題を産業発展・国際競争力強化のチャンスと捉え、パートナーと共に取り組んでいくとのことだ。
社会実装内容
期間・場所
●2023年1月~2029年度末(予定)
●福島県、東京都、東北-関東-関西(幹線輸送)
実装内容
大規模な商用電動車の導入(約580台)
●FC大型トラック
●FC小型トラック
●BEV小型トラック
●BEV商用軽バン
運行管理と一体となったエネルギーマネジメントシステム構築
車両、充電/水素充填インフラと運行管理のデータを連携し以下を実現するという。
- 車両の電池/水素残量等を考慮した、充電/水素充填タイミング・配送計画の最適化による、ダウンタイムの低減
- 荷主・物流事業者の配送計画・建屋電力等を考慮した事業所内充電および経路充電のタイミング・充電量の最適化による、電力需要の平準化
参画パートナー 2022年7月19日現在、50音順
- 福島県(知事 : 内堀 雅雄)
- 東京都(知事 : 小池 百合子)
- アサヒグループジャパン(代表取締役社長兼CEO : 濱田 賢司)
- アマゾンジャパン(社長 : ジャスパー・チャン)
- いすゞ自動車(代表取締役社長 : 片山 正則)
- 岩谷産業(代表取締役社長執行役員 : 間島 寬)
- ENEOS(代表取締役社長 : 齊藤 猛)
- コカ・コーラ ボトラーズジャパン(代表取締役社長 最高経営責任者 : カリン・ドラガン)
- 小名浜包装資材(代表取締役社長 : 小沼 郁亙)
- 佐川急便(代表取締役社長 : 本村 正秀)
- 佐藤燃料(代表取締役社長 : 佐藤 淳)
- シオヤ産業(代表取締役社長 : 小野 行彦)
- スズキ(代表取締役社長 : 鈴木 俊宏)
- 西濃運輸(代表取締役社長 : 小寺 康久)
- セブン‐イレブン・ジャパン(代表取締役社長 : 永松 文彦)
- ダイハツ工業(代表取締役社長 : 奥平 総一郎)
- 田村建材(代表取締役 : 田村 哲朗)
- 東京ガス(取締役 代表執行役社長 : 内田 高史)
- 巴商会(代表取締役社長 : 深尾 定男)
- トヨタ自動車(代表取締役社長 : 豊田 章男)
- トヨタモビリティパーツ(代表取締役社長 : 榊原 弘隆)
- 日本エア・リキード(社長兼CEO : ヴィルジニー・キャヴァリ)
- 日本通運(代表取締役社長 : 齋藤 充)
- 日本郵便(代表取締役社長兼執行役員社長 : 衣川 和秀)
- 根本通商(代表取締役社長 : 根本 克頼)
- 磐栄運送(代表取締役会長 : 村田 裕之)
- 日立物流(代表執行役社長 : 髙木 宏明)
- 日野自動車(代表取締役社長 : 小木曽 聡)
- ファミリーマート(代表取締役社長 : 細見 研介)
- 福山通運(代表取締役社長 : 小丸 成洋)
- ヤマト運輸(代表取締役社長 社長執行役員 : 長尾 裕)
- 大和電設工業(代表取締役社長 : 松﨑 則行)
- ヨークベニマル(代表取締役社長 : 真船 幸夫)
- ローソン(代表取締役社長 : 竹増 貞信)
- 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 福島再生可能エネルギー研究所 再生可能エネルギー研究センター