花王とコストコ、循環型梱包材として折りたたみコンテナをテスト導入 環境負荷低減と作業効率向上に向けた効果実証を開始

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花王とコストコホールセールジャパン(以下、コストコ)は、7月19日より、製品の梱包材として繰り返し使用可能な折りたたみコンテナを、神奈川県内の1倉庫店にテスト導入すると発表した。

循環型折りたたみコンテナ
左:段ボール使用時、右:循環型折りたたみコンテナ使用時

また、両社協働で、折りたたみコンテナの活用による環境負荷低減と作業効率向上に向けた効果検証を実施するという。そこで得られた知見を活かし、折りたたみコンテナの導入店舗拡大を図るとともに、業界全体の取り組みへと発展させることを目指すとのことだ。

昨今、企業における環境に配慮した取り組みが活発化するなか、花王グループはこれまでの企業活動の中で培ってきた「よきモノづくり」の思想を「ESG視点でのよきモノづくり」へと高め、環境や社会に配慮した取り組みを強化しているという。

コストコは、ビジネスの成長と同時に世界の繁栄が必要との認識のもと、「SUSTAINABLITY COMMITMENT」を発信し、食品廃棄物の削減やリサイクル、プラスチック使用量の削減など、サステナビリティの視点を組み込んだ事業活動を積極的に展開している。

これまで、販売店に製品を納入する際に製品を梱包する梱包材については、主に、リサイクル可能な段ボールが利用されてきたが、一方で、店舗での開封・廃棄作業の負担やリサイクル過程のCO2排出量といった面では課題も挙げられていた。

そこで今回、花王とコストコは協働し、繰り返し使用可能な折りたたみコンテナをテスト導入、それを回収・再利用する取り組みを開始。並びに、両社で「納品」「陳列」「販売」などさまざまな場面における折りたたみコンテナの効果検証を実施し、折りたたみコンテナを活用することの利点と課題を抽出するとのことだ。

今後、検証結果をもとに、まずは導入店舗の拡大を図るとともに、将来的には業界全体での循環型折りたたみコンテナの標準化を目指すとしている。

■主な取り組み内容

目的:
「循環型包装材」としての折りたたみコンテナ使用の効果検証

内容:
製品輸送における品質担保、製造工場での取り扱い性、物流拠点での作業効率の確認、店舗課題の解決、販売への寄与、循環型折りたたみコンテナのしくみを検討するという。

検証期間:
7月19日から9月30日

実施店舗:
コストコ川崎倉庫店

使用する折りたたみコンテナの数量:
約1,500梱/月

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