石川県立図書館、資料総合検索システム「SHOSHO ISHIKAWA」導入 約100万点以上の資料から簡単に見つけることが可能に

石川県立図書館、NTTデータ北陸、NTTデータは、2022年7月16日に新装開館する石川県立図書館に資料総合検索システム「SHOSHO ISHIKAWA(読み:ショショ、通称:SHOSHO)」を導入します。

SHOSHOは館内の端末やウェブサイトから、誰でも利用できるとのことだ。石川県立図書館の最新の本・雑誌、古文書や歴史公文書、貴重な古い絵図・図案・写真も、そして書庫に収蔵している資料もあわせて約100万点以上の資料を、一度にまとめて検索できるのが特長であるという。

NTTデータのデジタルアーカイブソリューション「AMLAD🄬」をもとにしたデジタルアーカイブ機能を備えており、石川県が誇る多彩な伝統文化、豊かな里山里海の生物文化多様性に関する図書・資料等を収集した「石川コレクション」や、貴重な図書や郷土資料を無料で閲覧できる。

AIが過去の貸出情報などをもとに関連する本を紹介するレコメンド機能や図書館職員がおすすめの本を紹介する特設ページも備えるとのことだ。

2022年7月16日に、新しい石川県立図書館が新装開館。近年開館した県立図書館の中ではトップクラスとなる約30万冊を開架予定であり、「思いもよらない本との出会いや体験によって、自分の人生の1ページをめくることができる場所」をテーマに、読書以外も楽しめるような空間となっているという。

NTTデータ北陸およびNTTデータはこの空間作りを創出するため、これまで国立国会図書館やバチカン図書館など国内外で利用されてきたAMLADを活用して、蔵書検索だけでなく貴重な所蔵資料をデジタルアーカイブとして閲覧できる総合検索システムを構築し、新図書館に導入。

新・石川県立図書館の館内写真

【SHOSHOの特徴】

SHOSHOは館内の端末やウェブサイトから、誰でも利用できる。最新の本・雑誌、古文書や歴史公文書、貴重な古い絵図・図案・写真も、そして、書庫に収蔵している資料もあわせて約100万点以上の資料を、一度にまとめて検索できるのが特長であるとのことだ。

■所蔵資料データの一括検索・デジタルアーカイブ

これまで個別に存在していた、図書(本・雑誌)、デジタルアーカイブ(貴重書ギャラリー・大型絵図・石川県史)、石川県の郷土資料データベース(石川県関係人物文献検索・石川県内新聞記事共同データベース・石川県関係雑誌記事検索)を一つに統合したことで、一括で検索・閲覧できるようになったという。

キーワード検索に加え、石川県に関連するモノや人物のイラストを選択するだけで資料を見つけることもでき、図書館利用者が資料を直感的に探しやすくしているとのことだ。

また、AMLADをもとにしたデジタルアーカイブ機能を備えており、「石川コレクション」と呼ばれる伝統文化および里山里海の生物文化多様性に関する資料や郷土資料を、高解像度の画像で閲覧できる。

左:SHOSHOトップページ 右:石川コレクショントップページ(イラストを選択すると関連する資料が紹介される)

■AIを活用した関連資料のレコメンド

AI(機械学習)に基づく資料のレコメンド機能を実装し、資料情報、閲覧情報、貸出情報などをもとに、図書館利用者が検索した内容に関連する資料を「似ている資料」「よく一緒に見られている資料」「よく一緒に借りられている資料」としておすすめ。

■図書館職員によるおすすめ資料コーナー

所蔵資料に精通した図書館職員が独自の視点で、テーマに沿って選定した資料をおすすめ資料として紹介。図書館職員は、さまざまな資料の紹介コーナーを自由に構成・編集(キュレーション)することが可能であるとのことだ。

■利用者独自のブックリスト作成

図書館利用者が自分でブックリストを作成する「MY SHOSHO」という機能があり、お気に入りの本のリストを作成することや、資料の紹介ページを作成し自身のSNSなどで公開することができる。

【各者の役割】

石川県立図書館
図書館の所蔵資料のデータ整理、資料デジタル化といった基礎作業および利用者が楽しめるおすすめ資料紹介コーナー作り

NTTデータ北陸
同システム導入にあたるプロジェクト全体のマネジメントを実施

NTTデータ
国内外で多数のデジタルアーカイブシステムを導入したノウハウを活用し、デジタルアーカイブソリューション「AMLAD」を用いたシステム構築

【今後について】 

石川県立図書館、NTTデータ北陸、NTTデータは、「SHOSHO」が同図書館での本との出会いや体験につながることを目指し、今後も協力してコンテンツおよび機能の拡充を図るという。

また、NTTデータはこれまでデジタルアーカイブ事業を通じて培ってきた技術を生かし、こうした貴重な資料を広く公開し人々との出会いの場を提供する活動を通じて、社会全体の文化的側面へのITによる貢献を拡大するよう取り組んでいくとしている。

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