スタディプラスのStudyplusトレンド研究所は、2022年7月10日~7月11日にかけて、学習管理アプリ「Studyplus」上で現役高校3年生のユーザーを対象に「第26回参議院議員通常選挙に関するアンケート調査」を実施、2,045人から調査に対する回答を得たとし、概要を報告。

同社が2022年4月6日~4月7日にかけて、現役高校3年生のユーザーを対象に実施した「”成人年齢引き下げ”に関する調査」(有効回答数:1,379人)では、「18歳になったらできるようになることの中で、やってみたいことはありますか?」の質問に対して、全体の59%にあたる814人が「選挙の投票」と回答しており、選挙に対する高い関心を示す結果を得ていたという。

現役高校3年生は、2022年7月10日に投開票が行われた参院選において、18歳を迎えたタイミング次第では自身や同級生が選挙権を持っており、今回、直近で行われた選挙に対する興味関心や政治への意識を調査。

「第26回参議院議員通常選挙に関するアンケート調査」5大トピックス

①現役高校3年生、今回の参院選に82.9%が興味あり。
②投票に行った理由の1位は「選挙に行くのは国民の義務だと思うから」、2位は「選挙会場や投票を体験してみたかったから」。行かなかった理由の1位は「投票所に行くのが面倒だから」。
③18歳から選挙権があることに対して、83.3%が適切と回答。
④支持政党がある割合は31.2%にとどまる。
⑤興味のある政策1位は「子育て・教育」で約6割。2位「経済政策」、3位「ジェンダー」と続く。

<同調査に関する補足>

・同調査は、学習管理アプリ「Studyplus」を利用している現役高校3年生に任意での調査協力を依頼した結果、回答のあったデータの集計結果。
・以下の調査項目の結果が示すように、選挙に対する興味関心が比較的高いと考えられる高校3年生から多くの回答を得る結果となったとしている。

【調査項目】
・今回の参議院選挙で、あなたには選挙権がありましたか?(n=2,045)
・あなたは投票に行きましたか?(n=1,299)

【回答】
・現役高校3年生の63.5%が「選挙権があった」と回答。
・「選挙権があった」現役高校3年生のうち、95.8%が「投票に行った」と回答。

■今回の参議院選挙について

【調査項目】
・今回の参議院選挙に興味はありましたか?

【結果】
・82.9%の回答者が、今回の選挙に興味があったと回答。

【調査項目】
・投票に行った理由はなんですか?

【結果】
・同調査において、「投票に行った」と回答した1,245人の高校3年生に行った理由を聞いたところ、「選挙に行くのは国民の義務だと思うから」が1位、約7割の回答を得た。
・2位の「選挙会場や投票を体験してみたかったから」は54.5%、3位の「政治に興味があったから」も44.1%と、高い割合の回答を得た。

【調査項目】
・投票に行かなかった理由はなんですか?

【結果】
・同調査において、「投票に行かなかった」と回答した54人の高校3年生のうち、最も多かったのは「投票所に行くのが面倒に感じたから」と回答。
・「投票したい政党・候補者がいないから」「用事があって行くことができなかったから」もそれぞれ22.2%。「その他」の回答を見ると、「学校のテスト期間が選挙1週間前だったことと、受験勉強に忙しいことから政治家に関する情報収集をしている余裕がなかった。」「コロナになったから」などが見られた。

■選挙全般について

【調査項目】
・18歳の選挙権は適切だと思いますか?

【結果】
・83.3%の高校生たちが、「18歳の選挙権が適切だと思う」と回答した。

【調査項目】
・あなたには支持している政党がありますか?
・興味のある政策を教えてください。

【結果】
・支持政党が「ある」と回答したのは31.2%、「ない」割合が約7割という結果に。
・興味のある政策トップは、「子育て・教育」で全体の約6割。2位は「経済政策」で49.8%、3位は「ジェンダー」で42.9%。

【調査項目】
・選挙について感じたことがあれば教えてください。

【結果】
今回、はじめて選挙を経験した現役高校3年生たちのコメントを抜粋して紹介。

<投票した感想>
「意外と投票するのは簡単だった」
「初めてだったので緊張した」
「今回初めて投票したが、より政治に興味を持つ良い機会になった。日頃からもっと政治に興味をもつ事が大切だと思った。また、他人事ではなく自分の事として政治を捉えていきたい。」
「その場ではほとんど投票の仕方を教えてもらえなかったので、選挙する時の動きについて事前に調べてないと、18歳になったばかりの人が投票しにいこう!と行ってみても少し難しく感じ、選挙というものにあまり良い印象が残らないのではないかなと思いました。」

<投票を通じて感じた課題>
「選挙の候補者についてどこで知識を得ればいいか分からなかった」
「学校で選挙に関することを扱う時間を設けるなど、ただ選挙権を与えるだけでなく高校生が投票しやすい環境を整えるべきだと思う。」
「下調べをしていないと、政党や候補者が多く、混乱してしまうのであらかじめ公約をチェックしたりしてから選挙に行くべきだと思った。」
「情報源がなさすぎる。あったとしてもわかりにくい。人生初の選挙だから色々頑張って調べたけど毎回これだったらやる気なくす。」

<投票率に関する意見>
「投票率の低さが問題だと思った。選挙権を持つまで社会のことをよく考えて、自分の意思を持とうと思った。」
「投票所に行っても自分と同じ世代の人がいなくて、若い世代の投票率の低さを直接感じた。」
「若い人も投票に行くべきだと言うのなら、もっと選挙のことについて教えてほしいと思いました。また、各政党、立候補している所について学ぶ機会があればもっと投票率が上がるんだろうなと思いました。」
「ネット投票が出来るようになればより投票率は上がるだろうと思いました。」
「同級生で選挙権があるのに行かない人が多くて驚いた。特に若い世代の人は全員が行くべきだと思う。」

<高校3年生の選挙権に関する意見>
「同程度の教育を受けているはずの(=思想の発達も同じとして良いはずの)同じ学年間で選挙権に差があることに納得できない。ex. 大学入試や就職は3月生まれも4月生まれも等しく扱われている。」
「同じ学年にも関わらず投票できる人とできない人がいるのは不思議に思った」
「実際働いてみないと実感できない問題も多々あり、社会に出ていない高校生にとっては難しく感じた部分があった。」
「若い世代に選挙権が与えられてもあまり興味がわかないのが正直な意見です。」

調査の概要
  調査対象 :  全国の「Studyplus」ユーザー(現役高校3年生)
  回答者  :  2,045名
  調査方法 :  インターネット調査
  調査時期 :  2022年7月10日〜7月11日