NIPPON EXPRESSホールディングスのグループ会社、NX臺灣國際物流股份有限公司(以下、NX台湾)は、台湾南部の台南市に所在する日系物流事業者として初となる自社オペレーション倉庫において、今年の2月に保税認証を取得し、7月11日に、拡大する半導体関連の需要に対応する空調施設を新設したと発表した。
新型コロナウイルスの感染拡大によるリモートワークの急速な普及などで半導体需要が拡大したことや、深刻な車載半導体不足によって、世界の主要な半導体供給元である台湾において、半導体関連産業の顧客を中心に工場増設の動きが高まっているという。
同倉庫は、世界大手のファウンドリ企業をはじめとする半導体関連企業が多数入居する、南部科學園区台南園区から約7kmと隣接しており、半導体生産部材や製造装置保守パーツなど高品質な保管環境が求められる商品に対し、温湿度管理下での保管・管理が可能。
また、今年2月に取得したILC(※)保税ライセンスを活用し、非居住者在庫保管、輸出入の拠点としても利用可能とのことだ。
NXグループは、経営計画において重点産業と位置付ける半導体産業への取り組みを強化するとともに、今後も物流機能をグローバルに拡充し、顧客の事業活動の発展に貢献していくとしている。
■拠点概要
※ ILC=International Logistics Center 台湾税関が認可した保税倉庫機能を持つ総合物流センターのこと