NECは、通信事業者向けに5G Open RANシステムの構築事業を手掛けるAspire Technology Unlimited Company(アスパイヤーテクノロジー)の全株式を取得する株式売買契約を締結したと発表した。

同買収は必要な手続きを終了した後、今月中に完了予定であるとのことだ。

2009年に設立されたAspire Technologyは、5G Open RANシステムの導入や最適化を目指す世界の大手通信事業者に、コンサルティングやシステム構築サービスを提供してきた。

同社は設立当初からOpen RANを提唱しており、通信事業者・メーカー・システムインテグレーターなどがオープンなネットワークを迅速に開発・構築・試験できる環境としてAspire Open Networks Labを構築し、利用を促進しているという。

NECは世界でもOpen RANの取り組みで先行している。具体的には、Open RANをエンドツーエンドで実現するハードウェア・ソフトウェア製品、基地局とコアネットワークを接続するトランスポート、コアネットワーク、運用の自動化・オーケストレーションを可能にするソフトウェアを提供するとともに、それらを統合するシステム構築力も有しているとのことだ。

今回の買収は、NECの5G Open RANシステムの設計・構築力を強化するものであるとしている。

NECは今後もエンドツーエンドのOpen RANソリューションとシステム構築力を有するリーディングプロバイダーとして、2025中期経営計画の実現に向けてグローバル5G事業に注力していくとのことだ。