スマートニュース、国会議案データベースを無償提供 議案の提出者や政党ごとの賛否などを一覧可能に 過去20年以上のデータ

スマートニュースのシンクタンクである「スマートニュース メディア研究所」は、主に報道機関や研究者向けに、国会議案のデータベースの無償提供を開始すると発表した。

衆議院、参議院の過去20年分以上の議案のデータ、計約1万8,000件を収集、整理し、オープンデータ化してGitHubで公開。

あわせて、GitHubを使わない人も閲覧できるページを公開するという。衆議院のデータでは、議案の提出者や政党ごとの賛否など、項目別に集計したグラフで一覧でき、各種の条件で議案を検索することも可能であるとのことだ。

国会議案データベース(GitHub)
衆議院 https://github.com/smartnews-smri/house-of-representatives
参議院 https://github.com/smartnews-smri/house-of-councillors

国会議案データベース・閲覧用ページ
衆議院 https://smartnews-smri.github.io/house-of-representatives/
参議院 https://smartnews-smri.github.io/house-of-councillors/

国会で審議された法律案や予算案、条約、決議案といった議案は、衆参両議院のウェブサイトに掲載されている。衆議院では、1998年の第142回国会から2022年の第208回国会まで9,921件、参議院では、2001年の第153回国会から2022年の第208回国会まで8,603件の議案が公開されているという。

各議案には、提出者や審議された委員会、賛成・反対した政党(衆院のみ)などの情報が記録されており、法律案等が、どのような過程を経て審議されたか、また各政党がどのような立場をとっているかなどを知ることができるとのことだ。

一方で、これらの情報は、国会の回次ごと、また議案ごとにページが分かれて掲載されているため、すべての期間を通じて、集計や検索、一覧を行うには、合計で1万ページ以上のデータを収集する必要があったという。

そこで、スマートニュース メディア研究所では、各議案のページに掲載されている情報を収集、整理し、GitHubにて、機械判読可能なCSVファイルおよびJSONファイル形式で公開。

これらは、MITライセンスに準拠し、商用・非商用を問わずオープンデータとして誰でも無償で使えるものとするとし、同研究所では、同データベースを、主に報道機関や研究者に、選挙報道や調査報道、あるいは研究活動に役立ててほしいと考えているとのことだ。

スマートニュース メディア研究所では、2021年10月には、報道機関や研究者向けに、選挙報道や分析のデータ可視化を支援するため、衆議院小選挙区の地形データの無償提供を実施。

同社が「世界中の良質な情報を必要な人に送り届ける」というミッションを掲げる中で、同研究所の活動においても、選挙や政治のデータを始めとした、公益性の高い情報を、より多くの人へ分かりやすく届けていくとしている。

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