「エリエール」ブランドの生理用品「エリス」を展開する大王製紙は、多様性のある社会でひとりひとりの生理に寄り添うプロジェクト「meet my elis」を2022年4月7日に始動。
プロジェクトの一環として、さまざまな理由から生理用品の入手に困っている学生を対象に、生理用ナプキンを1年間無償でプレゼントする「奨学ナプキン」を開始し、2022年4月7日~5月20日にかけて奨学生を募集したところ、SNSを中心に「素敵な取り組み」「必要な人に届いてほしい」など多くの賛同や応援の声が寄せられ、1,000名の募集に対して応募総数は9,000件を突破。
生活者の皆さまからの反響と多数の企業・団体からの賛同が多く寄せられたことを受け、1人でも多くの学生に寄り添うため、既に応募のあった人の中からさらに1,000名を追加奨学生とし、対象となる奨学生を計2,000名に増やすことを決定したという。
今回、応募者の中から決定した奨学生2,000名に対しては、1回目の生理用ナプキンの送付を6月30日から順次開始すると発表。
■「奨学ナプキン」アンケート調査
「奨学ナプキン」の応募時に回答いただいた「生理に関するアンケート」の結果によると、9,000名を超える応募者の4割強が「生理用品の購入にほぼ毎月苦労している」と回答。生理の深刻な課題が浮き彫りとなった。
<調査トピックス>
①生理用品購入に「ほぼ毎月苦労している」と4割強が回答
購入に苦労した理由として、7割弱は経済的な理由が悩みに繋がっていることが明らかに
②生理用品が手に入らなかったとき、「交換回数を減らす」「洋服で代用する」「外出しない」などの実態が判明
③奨学ナプキンで悩みが解消された場合、「気兼ねなく交換できる」「他のものにお金を使える」と前向きな意見が多数
④そのほか、「生理の知識がない」「学校を休ませてもらえない」など、生理に関するさまざまな困りごとが顕在化
「奨学ナプキン」概要
昨今、経済面や環境面などさまざまな理由で生理用品を手にすることが難しい「生理の貧困」が注目されている。そこで、ひとりひとりに寄り添うブランドに刷新したエリスは、生理用品の入手に困っている学生を対象に、1年分の生理用ナプキンを3回に分けて無償提供する「奨学ナプキン」の取り組みを開始。
応募時のアンケート内容をもとに決定した奨学生2,000名に向けて、6月30日から1回目の生理用ナプキンの送付を順次開始。なお、奨学生に選ばれなかった人には、「エリス」のサンプルと割引クーポンを送るという。
■追加選考 実施概要
【対象者】 生理用品の入手に困っているすべての学生本人
(小学校/中学校/高校/高専/専門学校/大学/その他)
※2022年4月7日~5月20日の期間中に応募のあった人が対象
【対象人数】 1,000名
【選考方法】 既に応募フォームに回答したアンケートの内容をもとに、追加奨学生1,000名を決定
結果は6月30日にメールにて通知
【スケジュール】 6月30日(木):追加奨学生決定および商品配布開始
【提供商品】
A.「エリス 素肌のきもち超スリム」、「エリス 朝まで超安心」のセット
B.「エリス 素肌のきもち」、「エリス 朝まで超安心」のセット
C.「エリス コンパクトガード」、「エリス 朝まで超安心」のセット
(応募時に選択)
■賛同企業・団体
「奨学ナプキン」は、多数の企業・団体から賛同表明があったという。今後も多くの企業・団体からの理解と共感を得られるよう、多様性のある社会でひとりひとりの生理に寄り添うきっかけ作りを続けていくとしている。
【賛同企業・団体一覧】 ※以下は一例 ※順不同
ツルハドラッグ/くすりの福太郎/杏林堂薬局/アルカドラッグストア/
ドラッグストアmac/大賀薬局/有限会社ひまわり/NPO法人Mama’s Café/
特定非営利活動法人ぎふ多胎ネット/.Style(ドットスタイル)/学校法人駒澤大学
■今後のスケジュール ※変更となる可能性がある。
2022年8月:中間アンケート実施
10月:奨学生2,000名へ生理用ナプキンをお届け(2回目)
12月:最終アンケート実施
2023年2月:奨学生2,000名へ生理用ナプキンをお届け(3回目)
「奨学ナプキン」アンケート調査結果
①生理用品購入に「ほぼ毎月苦労している」と4割強が回答
購入に苦労した理由として、7割弱は経済的な理由が悩みに繋がっていることが明らかに
生理用品購入に苦労した経験の有無について尋ねたところ、97.1%が「過去に苦労した経験が1回以上ある」と回答。また、42.7%が「ほぼ毎月苦労している」と回答しており、多くの学生が継続して悩みを抱えていることが明らかとなった。
また、生理用品購入に苦労した理由(複数回答可)として、経済的な理由をあげる声が69.3%、「人目が気になって恥ずかしいから」という理由が40.0%にのぼり、生理用品の入手に困っている学生のリアルな悩みが浮き彫りとなった。
②生理用品が手に入らなかったとき、「交換回数を減らす」「洋服で代用する」「外出しない」などの実態が判明
生理用品が手に入らなかったときの対応を尋ねたところ、「ナプキンの交換回数を減らす」「同じナプキンを繰り返し使う」など限られた数の中でやりくりしているという声が多く見られた。
また、「トイレットペーパーを何枚も重ねて使った」「着られなくなった洋服を切って使った」など何かで代用しているという声や、「外出せずに家で過ごした」「妹のオムツを切って使った」などの声も寄せられている。
③奨学ナプキンで悩みが解消された場合、「気兼ねなく交換できる」「他のものにお金を使える」と前向きな意見が多数
奨学ナプキンにより生理用品購入の悩みが解消された場合に期待することとして、「減りを気にすることなく気兼ねなく交換できる」「購入していたお金で他に必要なものを購入できる」といった前向きな反応が得られたという。
④そのほか、「生理の知識がない」「学校を休ませてもらえない」など、生理に関するさまざまな困りごとが顕在化
生理に関して困っていることとして、「生理がくると気分が憂鬱になる(76.3%)」が最多、次いで「生理がくると外出を控えたり活動を我慢してしまう(64.4%)」「値段が高くて買いづらい(60.0%)」「生理痛がつらい(59.0%)」という結果に。
また、そのほかの回答として「父子家庭なので周りに教えてくれる人がおらず知識がない」「ナプキンをトイレに持っていくのが恥ずかしい」「生理痛で学校を休みたいと言ったのに先生に我慢しろと言われた」などの声も。
多様性のある社会でひとりひとりに寄り添うブランド「エリス」は、今後もこのような生理のある人の悩みに寄り添い、「meet my elis」プロジェクトを通じてさまざまな活動を行っていくとしている。
<調査概要>
【対象者】下記「奨学ナプキン」特設サイト内の応募フォームから生理にまつわる質問に回答した応募者
https://www.elleair.jp/elis/meetmyelis-shogaku/
【調査期間】2022年4月7日~5月20日
【調査手法】アンケート調査
【サンプル数】9,185名