ナビタイムジャパンは、2022年7月1日より、iOS向け『NAVITIME』をリニューアルすると発表した。

より一人ひとりに合わせた経路を提案できるサービスを目指して、アプリ全体のUI(ユーザーインターフェース)デザインを大幅に刷新。iOSにて先行対応し、今後Android OSでも実施予定であるとのことだ。

『NAVITIME』は、徒歩・電車・車・バス・自転車など様々な移動手段を組み合わせ(マルチモーダル)、出発地から目的地までの最適なルート検索を提供しているという。

これまで、利用者の声をもとに安心安全な移動をサポートするための機能や情報拡充、移動手段の予約連携などにも対応してきた。

今後は、移動手段や移動ニーズの多様化に対応し、一人ひとりに合わせたきめ細やかなナビゲーションで、さらに快適な移動体験の実現を目指していくとしている。

今回のリニューアルは、アプリ全体を対象とした大幅な刷新となる。コンセプトは、「マルチモーダルな経路探索で、一人ひとりに合わせた豊富な経路バリエーションを提案する」。『NAVITIME』の特徴であるマルチモーダルな経路検索かつ、充実した経路バリエーションを、より体験していただきやすいアプリにリニューアルするという。

近年普及が進んでいるシェアリングサービスやマイクロモビリティなど、新たな移動手段にも対応できる拡張性を考慮したデザイン設計としたとのことだ。

アプリ全体の配色やアイコン、フォント、レイアウトなどすべてのデザイン要素を見直して、白を基調に、コーポレートカラーである安心安全を象徴する緑をアクセントとしたという。角の形状に丸みを持たせ、日々利用するアプリとして、親しみやすい印象を表現したとしている。

これらの変更により、移動に関する豊富な情報を集約させながらも視覚的に分かりすく整理することで、ユーザーは状況に応じてより最適なルートを選択しやすくなったという。

今後も『NAVITIME』は、ユーザーに便利で快適な移動をサポートする機能拡充、情報連携、サービス向上に努めることで、シームレスな移動体験の提供と、より一人ひとりに最適なサービスの実現を目指していくとのことだ。

リニューアルの主な内容は以下の通り。

■一覧性を高めた画面構成で、より使いやすく

ルート検索時の移動手段や検索条件の一覧性を高め、アイコンなどで視覚的に確認できるUIとすることで、操作性が向上。ルート結果画面では、ルート詳細を表示したまま地図画面の切り替えが可能になり、それぞれの地図とルートを見比べやすくなったという。

豊富な経路バリエーションからルート選択が可能に

トータルナビ検索で、「時間が短い」「乗換が少ない」「料金が安い」「エレベーター優先」「階段を避ける」「屋根が多い」などの優先条件を考慮したルート検索を行う際に、これまでは都度優先条件を設定して再検索する操作が必要であったが、今回、6つの優先条件を同時に検索・結果表示できるようになったという。

同一条件内で最大4ルートが自動で提案されるため、最大24ルートから比較してユーザーの好みに合うルートを選択することが可能。

例えば、日常使いには「時間が短い」ルート、日差しが強い日には多少遠回りでも「屋根が多い」ルート、荷物の多い日は「エレベーター優先」など状況に応じたルート選択が、よりスムーズになったとのことだ。

ルート検索から予約までを、一つのアプリで

画面下部に「旅行/予約」ボタンを新設し、従来のルート検索結果からの導線に加えて「旅行/予約」からも、タクシー配車や、飛行機・新幹線・レンタカー・シェアサイクルなど移動手段やホテル、アクティビティ等の予約と予約確認が可能になったという。

ルート検索から予約まで、移動に関わるあらゆる機能をひとつのアプリ内で利用しやすくなったとのことだ。

その他にも、ルート検索時の、各経由地の滞在時間が設定できるように。

出発地と目的地のほかに経由地を3箇所まで指定できるが、それぞれの滞在時間を考慮したルート検索が可能になるという。

これはPC向け『NAVITIME』で人気のあった機能で、今回アプリにも対応。複数の訪問先の経由や観光地を周遊する際の最適なルートの作成などに、役立てられるとのことだ。