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組織・人事コンサルティングファームであるセレクションアンドバリエーションは、転職の実態について分析し、分析結果をまとめた、「転職の主役は40代以上、女性、大企業へ 大きく変化する就業価値観」を発刊した。
■大幅増加から一転減少に転じた転職者数
総務省統計局の労働力調査により、2019年までの転職者数が増加していたことは判明していたが、同調査によると、2020年、2021年の転職者数は一転して減少し、2022年1月~3月期の転職者数速報値でも合計262万人と、1994年の253万人以来の最低値を更新したという。
■世代別の転職者数推移
世代別の転職者数の推移を確認すると、15~24歳と25~34歳の転職者数は10年間できく変わっていないが、一方で、45~54歳および55~64歳の転職者数は2010年以降、増加傾向にあるとのことだ。
特に45~54歳世代については、全体として転職者数が減少している2020年から2021年にかけても転職者は増加。これらの傾向から、近年の転職者数増加の背景には45歳以上世代の転職増加があることがわかるとしている。
■大きく変化した転職意向
また、世代別の転職者意向を確認してみた結果、転職者数増加を裏付けるものとなったという。日本の労働者の世代別の転職意向について、厚生労働省が実施した「転職者実態調査」から確認したところ、「30代以上」「女性」「大企業」の各属性での転職意向が高まっていることがわかったとのことだ。
【調査概要】
以下の3つの資料から分析を実施。
●厚生労働省「平成27年転職者実態調査の概況」
●厚生労働省「令和2年転職者実態調査の概況」
●総務省統計局 労働力調査 長期時系列データ
<参考>
セレクションアンドバリエーション『転職の主役は40代以上、女性、大企業へ 大きく変化する就業価値観』