熱中症リスクを警告する「熱中対策ウォッチ カナリア」、欧州で販売開始 日本での累計販売台数は40万台以上

Biodata Bankは、同社で開発・製造している「熱中対策ウォッチ カナリア」の欧州での販売を、2022年6月より開始したことを発表した。

建設業大手のユーロビア・バンシやエファージュ、モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトングループ傘下の大手シャンパンメーカー、モエ・エ・シャンドンや世界最大級のガラスメーカーであるサンゴバンなど、幅広い業界に導入されているとのことだ。

熱中対策ウォッチ カナリア

■「熱中対策ウォッチ カナリア」

熱中症を未然に防ぐ、リストバンド型のウェアラブルデバイス。特許取得済みの深部体温推定技術と、独自のアルゴリズムを用いて着用者の熱中症リスクを検出し、熱中症の二歩手前でアラーム音とLEDで知らせるという。

日本では、販売開始から2年で導入企業1,800社以上、累計販売台数40万台を突破し、子会社のHEATVANCEを通じて、「熱中対策ウォッチ カナリア」を販売しているとのことだ。

■フランスでの実証実験

2021年夏、フランス建設業障害予防安全局(OPP-BTP)および建設業の大手保険団体(PRO-BTP)とフランス全土で実証実験を実施し、2022年4月にOPP-BTPにより公開されたレポートにおいて、「熱中対策ウォッチ カナリアは、熱中症対策に資する製品である」と結論付けられたという。

なお、OPP-BTPとPRO-BTPが民間企業と提携し実証実験を行ったのは同件が初となり、実証実験には、大手建設企業のEurovia- VinciやBouyguesを含むフランス大手建設企業25社から880名が参加。熱中症発症件数は0件だったとのことだ。

実証実験の様子
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