JAFは、昨年日本気象協会推進「熱中症ゼロへ」プロジェクト協力のもと実施したTwitterキャンペーン「あなたの熱中症を教えて!」で投稿されたエピソードを公表し、熱中症事故予防の呼びかけを開始。

Twitterキャンペーン「あなたの熱中症を教えて!」大人でも⁉車内熱中症になった方は431名

2021年8月23日~9月11日の約3週間、JAF公式Twitterアカウントで実施したキャンペーン「あなたの熱中症を教えて!」では3,571の回答があり、そのうち431件は車内で熱中症になった(もしくはなりかけた)とコメントがあったという。

車内熱中症というとお子さんやペットの事故がよく報道されるが、投稿されたエピソードのなかには「家族を迎えに行き待っているあいだ、エアコンを切っていたら熱中症になりかけた」というものもあったとのことだ。

大人であっても車内熱中症に陥る危険性は十分にあるという。少しでも暑いと感じられる際は無理をせずエアコンをかけるなど熱中症回避のため行動するよう呼びかけている。

日本気象協会推奨「熱中症ゼロへ」プロジェクトに協力し、熱中症防止を啓発

JAFは、車内温度の変化について実験し、毎年その危険を呼び掛けるなど熱中症防止のため活動している。その活動の一環として、JAF は2021 年度から、日本気象協会推進「熱中症ゼロへ」プロジェクトに協力。

春と夏の車内温度実験をもとに「熱中症ゼロへ」の公式サイトでは車内温度が上がってしまった際の効率的な下げ方など、車に乗るときに心がけたい熱中症の予防・対策方法が掲載されているとのことだ。

梅雨の谷間の猛暑に注意!たった15分で熱中症の危険

JAFが実施した車内温度の検証テストによると、気温35℃の炎天下に駐車した車内の暑さ指数は、窓を閉め切った状態でエンジン停止後、わずか15分で人体にとって危険なレベルに達したという。

また、車を日陰に駐車していたとしてもその車内温度の差はわずか約7度で、駐車場所に関わらず外気温が高温である場合は注意が必要とのことだ。

少しのあいだだから、と油断すると大人であっても熱中症の危険は十分にあるという。JAFは車内熱中症防止のため、ひろく注意を呼び掛けている。

なお、暑さ指数(WBGT)は気温、湿度、輻射熱などを総合的に判断した数値で、温度と同じ「℃」で表記される。

▼JAFユーザーテスト:炎天下の車内温度、対策はできる?