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アサヒビール、博多工場の移転先に佐賀県鳥栖市を選定 2026年から新工場の操業開始を目指す

アサヒビールは、博多工場の移転先として佐賀県鳥栖市を候補地とし、土地譲受申込書を鳥栖市に提出したことを発表した。

今後、土地売買契約に係る市議会の議決を経て、正式に決定する予定としている。

なお、博多工場の操業は2025年末をめどに終了し、2026年から新九州工場(仮称)として操業を開始。博多工場跡地の活用については現時点で未定とのことだ。

工場の移転イメージ

今回の候補地は、品質を担保したビール類や飲料などの生産能力を十分に確保できることや天災などの不測の事態に備えた事業継続計画(BCP)の観点で検討したという。

佐賀県鳥栖市は、九州全域への効率的な供給や十分な水量を確保できる立地であり、敷地面積を含めて最も条件に合致したため選定され、敷地面積は現在の博多工場と比較して2倍以上、想定年間生産量は1.3倍となるとのことだ。

新九州工場(仮称)は、アサヒグループの次世代生産体制のモデル工場として、製造方法の刷新などによりエネルギー使用量を従来比で50%削減し、使用するエネルギーの再生可能エネルギー化も推進するという。

さらにCO2回収技術の導入などにより、CO2吸収量が排出量を上回る「カーボンネガティブ」の早期実現を目指し、また、ビール類・ノンアルコールビールテイスト飲料・RTD・アサヒ飲料商品などグループの多様な商品や容器の製造を行い、物流面での効率化と工場の操業度の向上を図るとしている。

今回の移転に伴い、九州エリアへ出荷する大部分の商品が新工場で製造・出荷が可能となり、九州エリア内の需給率向上と配送距離短縮により、物流におけるCO2排出量は従来より30%削減となる見込みとのことだ。

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