カネカは、新型コロナウイルスの抗原検査キット「カネカ イムノクロマト SARS-CoV-2 Ag」の製造販売承認を取得し、体外診断用医薬品として6月15日に販売開始したと発表した。
希望小売価格は税込13,200円(検査10回分)。
同検査キットは、イムノクロマトグラフィー法(※)により、特別な検査機器を必要とせず、簡便な検体処理により、鼻咽頭ぬぐい液又は鼻腔検体中に含まれる新型コロナウイルス抗原を約10分で判定することができるという。
同社は、これまでに独自のPCR技術により1時間以内の結果判定が可能な体外診断薬「カネカ Direct RT-PCRキット SARS-CoV-2」や複数種類の変異株を同時に検出できる「KANEKA RT-PCR Kit “SARS-CoV-2 (Omicron/Delta) ver.2″」を発売し、医療施設や検査センターなどでの検査の迅速化に貢献してきたとのことだ。
今後も各種検査キットのラインアップを拡充するとともに、DNA ワクチン原薬・中間体の受託製造、抗体医薬品の開発、定温輸送パッケージによるワクチン輸送など、感染症問題の課題解決に向けて幅広く取り組んでいくとしている。
※ イムノクロマトグラフィー法:毛細管現象と抗原抗体反応を利用した迅速検査の方法の1つ。10分程度で疾病の有無を見つけることが可能な簡便性・迅速性に優れた方法。