誰もが活躍できる社会を目指し、あらゆる人のスキルをアップデートするリスキリングに取り組むため、国や地方自治体、企業など49の参画団体から構成する「日本リスキリングコンソーシアム」(主幹事:グーグル合同会社)が、6月16日に発足。

これに伴い、日本リスキリングコンソーシアムのウェブサイトを同日から開設し、参画企業による200以上のトレーニングプログラムと就業支援サービスの提供をスタートするという。

「日本リスキリングコンソーシアム」は、国や地方自治体、民間企業などが一体となって、地域や性別、年齢に問わず日本全国のあらゆる人のスキルをアップデートする「リスキリング」に取り組む新たな試み。

様々な企業によるトレーニングプログラムの提供や、就職支援、副業・フリーランス・アルバイトなどの幅広い就業機会の提供など、パートナーシップの輪を広げることで、全国の人々が学び続ける機会を創り出していくとしている。

リスキリングとは、新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること。

【官民一体でリスキリング機会を創出する「日本リスキリングコンソーシアム」が発足】

日本の社会において、労働人口の減少や、地方と都市部、大企業と中小企業のデジタル格差、デジタル人材の不足が大きな課題となっている。一方で働き方の変革も求められ、誰でもいつでも、どこでも自分の可能性を自由に追求し、多様な働き方を選択できるインクルーシブな社会の構築と、それに対応した人材育成も求められているとのことだ。

「学び続けよう、未来のために。」をステートメントに掲げた当団体の活動を通じて、50万人をビジネスや組織のイノベーションをもたらす人材へと育成することを目指し、これからの日本を担う人たちがその可能性を発揮でき、生き生きと学び働ける社会の実現に貢献するという。

【AI、デジタルマーケティングから働き方や学校教育まで、さまざまなテーマの 200以上のトレーニングプログラムを提供】

「日本リスキリングコンソーシアム」では、リスキリングを支援するウェブサイトを開設。リスキリングの希望者はサイトに登録(無料)することにより、用意された200以上のトレーニングプログラムを受講できるとのことだ。

トレーニングプログラムは、ビジネスパーソンをはじめ、女性、シニア、経営者、求職者、学生、教育者などあらゆる人が利用できる内容になっており、学習のテーマはテレワークやAI、インターネットセキュリティなどデジタル技術や、マーケティング、学校教育など多岐にわたるという。

それぞれ初級者から上級者までに対応しており、ステップを踏んだ学びが可能で、リスキリング希望者は、受講したいトレーニングを目的レベル、無料/有料などから検索も可能。

また、ウェブサイトのマイページには、受講状況の管理機能のほか、登録情報や受講履歴利用者と同じような目的や年代、地域の受講者データに基づいてお勧めのトレーニングプログラムを紹介するリコメンド機能を備え、一人一人に適した受講をサポートするとのことだ。

さらに受講後は、希望者を対象に、獲得したスキルを就業に活用できるように就職・転職だけでなく、副業やフリーランス、アルバイトなど多様な働き方に対応する就業支援サービスも提供。

同コンソーシアムは、今後もリスキリングの意義に賛同する団体や企業の参画を促して、トレーニング内容やサービスの拡充を図っていくとしている。

▼提供するトレーニングプログラム:

【プログラムのテーマ】
クラウド、マーケティング、テレワーク・働き方改革、学校教育、インターネットセキュリティ、クリエイティブ、AI、認定書取得、DE&I、デザイン、データ分析・分析、など

【レベル】
初級、中級、上級、経営層向け

【プログラム数】
226(無料: 186、有料: 40、2022年6月時点)

【計49の省庁・団体・企業が参画し、トレーニングから就業支援までサポート】

日本リスキリングコンソーシアムには、リスキリングの意義に賛同し、学びに必要なサービスやノウハウなどを提供する、計49の省庁・団体・企業が参画している。スキルアップに必要なトレーニングプログラムを提供し人材育成を加速・サポートする「リスキリングパートナー」(16社)、トレーニングプログラム受講者と企業をマッチングし就業支援を推進する「ジョブマッチングパートナー」(8社)、企業・地域・関係団体をつなぎ同コンソーシアムの活動・プログラムの周知と積極的な活用を促進する「後援パートナー」(26団体)、広範な連携を推進する「協力・後援パートナー」(2省庁)により構成されているとのことだ(2022年6月16日時点)

<団体の構成(2022年6月16日時点)>

▼リスキリングパートナー(16社):
リスキリングのトレーニングプログラムを通じた人材育成
アドビ、Indeed Japan、グーグル合同会社、ServiceNow Japan 合同会社、サイボウズ、シスコシステムズ合同会社、セールスフォース・ジャパン、テレワークマネジメント、日本オラクル、一般社団法人日本ディープラーニング協会、日本マイクロソフト、パーソルキャリア、HubSpot Japan、Facebook Japan、ヤフー、ランサーズ

▼ジョブマッチングパートナー(8社):
トレーニングプログラムを受講した希望者に対する就業支援
Indeed Japan、エン・ジャパン、ネオキャリア、パーソルキャリア、ビズリーチ、マイナビ、ランサーズ、リクルート

▼協力・後援(2省庁):広範な連携協力
後援団体・企業(26団体):
会社・従業員に対する、コンソーシアムの周知と積極的な活用促進
総務省、経済産業省
出雲市、伊勢市、愛媛県、大分県、大阪府、一般社団法人グラミン日本、神戸市、佐賀県、JTB、一般社団法人ジャパンショッピングツーリズム協会、シリコンバレー・ジャパン・プラットフォーム、信金中央金庫、全国商工会青年部連合会、一般財団法人地域活性化センター、千葉県、栃木県、一般社団法人日本経済団体連合会、日本航空、日本商工会議所、一般社団法人日本旅館協会、浜松市、広島県、福島県、宮城県、横浜市、リクルートワークス研究所

【日本リスキリングコンソーシアム 概要】

団体名:日本リスキリングコンソーシアム
発足日:2022年6月16日
活動内容:
「学び続けよう、未来のために。」をステートメントに、日本全国のあらゆる人が学び続け、新しい職業に就いたり、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するためにスキルの獲得を支援するため、ウェブサイトを通じて、参画企業が提供する200以上のトレーニングプログラムの提供や就業支援を行うとのことだ。