Amazonは、日本において、Amazonで販売するブランドオーナーが模倣品の撲滅を目的とした4種全てのブランド保護のツールとサービスの利用が可能になったことを発表した。

ブランド保護のためにAmazonが提供していた「Amazonブランド登録」、「Project Zero(プロジェクト・ゼロ)」、「Transparency(トランスペアレンシー)」に加え、「Amazon IPアクセラレーター」も日本のブランドオーナーが利用できるようになったという。

Amazon IPアクセラレーターは、知的財産権の登録の迅速化を目的として、日本の中小企業のブランドオーナーに、質の高い商標登録サービスを競争力の高い価格で提供する、厳選された知的財産専門の法律事務所紹介するサービス。

Amazonの最新版のブランドプロテクションレポートによると、Amazonは2021年、ユーザーやブランドオーナー、販売事業者、そして販売事業者のストアを模倣品、詐欺、その他の不正から保護するために9億ドル以上を投資したという。

また、機械学習のサイエンティストやソフトウェア開発者、専門調査員など12,000人以上がこの活動に取り組んだとのことだ。

Amazonは今後もブランドオーナーや法執行機関などと協力しながら、ユーザーがより安心して買い物できる環境を提供できるよう努めていくとしている。

日本で提供するブランド保護のツールとサービスの詳細は以下の通り。

Amazonブランド登録

Amazonブランド登録は、Amazonでの販売の有無にかかわらず、Amazon上でブランドや知的財産権を管理、保護するためにブランドオーナーに無料で利用できるサービス。

Amazonブランド登録に付随する「Report a Violation(レポート・ア・バイオレーション)」というツールにより、ブランドオーナーが権利侵害をチェック、検出、報告し、その後の出品を専用のダッシュボードで追跡することが可能。

また、機械学習やブランド登録に登録されたデータを活用した自動保護機能により、さらに効果的なブランド保護が可能となる。Amazon 独自の自動保護機能で Amazonのストアを常にスキャンし、権利侵害の可能性のある商品を検出するとのことだ。

Amazon IPアクセラレーター

Amazon IPアクセラレーターは、中小企業のブランドオーナーによる知的財産権の登録を迅速化し、Amazonだけでなくあらゆる場所のすべてのストアで知的財産を保護するために、日本に導入された最も新しいサービス。

Amazon IPアクセラレーターでは、質の高い商標登録サービスを競争力の高い価格で提供する、厳選された知的財産専門の法律事務所を紹介しているという。

同サービスを利用することにより、商標出願中であってもAmazonブランド登録に登録することで、ブランドを保護するためのAmazonのツールやサービスの一部を活用し、メリットを得ることができるとしている。

Project Zero(プロジェクト・ゼロ)

Project Zero(プロジェクト・ゼロ)は、Amazon の高度な技術と、ブランドオーナーが持つ知的財産権に関する知識や模倣品検出のノウハウを組み合わせた、模倣品の撲滅を目的とした取り組み。

これには、模倣品の疑いのある出品をブランドオーナーが自らAmazon のストアから削除できるという従来にない強力な機能などが含まれているという。

Transparency(トランスペアレンシー)

Transparency(トランスペアレンシー)は、商品にシリアル番号を付与することで、模倣品が世界中のユーザーの手元に届かないようにするためのソリューション。

ブランドオーナーは、固有のコードが付いたラベルを商品 1 点 1 点に貼付し、Amazon はこのコードをスキャンすることで、商品が購入者に配送される前に正規品であることを確認できる。

有効なコードのない商品を識別し、出荷を停止するため、ユーザーには正規品のみが配送されることになるとのことだ。