日産自動車(以下、日産)とARROWSは、10日、先進技術を通じてクルマと社会の関わりについて学ぶ小学生向け教材、「つくろう!未来の自動車」を共同で制作すると発表した。

両社は、本年8月の教材完成を目指して制作を進めるという。その後、日産は、ARROWSが運営する日本最大級の教員限定プラットフォームを通じて、今回共同制作する教材の普及・利用促進を図っていくとのことだ。

同教材は、小学5年生の「社会科」を対象とし、電気自動車や自動運転技術などクルマに関する先進技術の解説や、その裏にある開発の目的や込められた想いを紹介するスライド・映像と、児童たちが自ら未来のクルマを考えるワークシートなどで構成。

同教材を授業で活用することで、クルマの先進技術を学ぶと共に、周りの児童との意見交換や、さらには帰宅後の家族との対話なども通じて、児童自らが未来や環境を様々な角度から考えることの出来る内容となっているとのことだ。

日産は、電気自動車など車両の電動化を通じた「ゼロ・エミッション」、そして日産車が関わる交通事故の死者数を実質ゼロにする「ゼロ・フェイタリティ」の実現に向けて取り組んでいる。

今後は、同教材の制作や改良を加えて、未来を担う次世代の育成にも継続的に取り組んでいくとしている。

ARROWSは、「先生ファースト」を掲げ、教育現場が抱える課題の解決に取り組んでいる。同プロジェクトでは、日産の自動車技術や開発への想いを起点に、子どもたちが「技術進化・環境に良い行動」に興味を持つことを目指していくとのことだ。