ファンケルは、独自の安全性基準(FSS)に基づき、同社で開発するスキンケア製品について、肌に負担がかかりにくい分、肌に対して良い影響が期待できる可能性の有無を検証し、結果を公表した。

<検証結果>

【効果実感の結果】
肌の負担成分が配合されているスキンケア製品を使用の80人(以下、配合製品使用者群と表記)と、配合されていないスキンケア製品を使用の95人(以下、無配合製品使用者群と表記)で比較検証。

検証項目は、主観的指標として自身の肌への効果実感、客観的指標として肌のキメの状態を設定。効果実感は、アンケート調査を実施し、肌のキメとシワは、表面形状採取ができるレプリカ剤を使用して洗顔20分後の頬と目尻の状態を各自で採取し、同社研究所に送付後、解析。

その結果、無配合製品使用者群は、「肌がきれいだと人からいわれる」「実年齢より若く見られる」の項目で、配合製品使用者群と比較してそれぞれ27.4%、25.3%と多い回答があり、有意に主観的での差があることが確認されたという(図1)。

効果実感の結果

次に、無配合製品使用者群の中で、継続使用による影響を評価するため、615人で継続使用期間を5年未満、6年から10年、11年以上と使用歴に応じて区切り、効果実感とシワの評価を実施。

使用期間が長いほど「肌がきれいだと人からいわれる」「実年齢より若く見られる」の項目で有意に増加を示し、さらに、5年未満の使用歴をさらに解析した結果、1年ごとに実感の差が明確に現れることが確認されたとのことだ。

継続使用による影響評価

【肌のキメとシワ状態の結果】
無配合製品使用者群は、肌のキメの均一性と細かさで、配合製品使用者群よりも有意によい状態であることが確認されたという。

さらに、シワが目立ちはじめる40代、50代では、1年以上の使用者と1年未満の使用者を比較し、シワの状態を解析した結果、1年以上でシワの体積で有意に低い値が確認され、長期の使用ほどシワの発生が抑制されることが示唆されたとのことだ。

肌のキメとシワ状態の結果

同社は、これからも“肌状態に関わらずいつも安心して使える”という声を大事にするとともに、将来の肌状態の違いを生み出すスキンケア製品の開発を目標とし、研究を進めていくとのことだ。