スターバックス コーヒー ジャパンは、2022年6月13日より、店舗から出る廃棄物をさらに削減するため、店内のアイスビバレッジをリッド(蓋)なしで提供する取り組みを全国の店舗へ拡大すると発表した。
2022年4月より113店舗で先行導入し、今回全国の約1,700店舗に取り組みの輪を広げることにより、年間約100トンのプラスチック削減効果を見込んでいるとのことだ。
スターバックスがグローバル、および日本で掲げる、2030年までに廃棄物を50%削減するという目標に向けて、利用客の協力のもと進めるこの取り組みと共に、店内でのマグ・グラス提供の推奨、マイタンブラー利用促進など多様な選択肢を提案し、使い捨て資材削減の歩みをさらに加速していくとしている。
■店内のアイスビバレッジは、“フタなし”で。気軽にできる環境負荷低減への取り組み
店内利用でアイスビバレッジを注文した際、リッド(蓋)をしないで提供する取り組みは、東京や神奈川、大阪などの計113店舗で先行導入し、横浜市内の店舗では店内利用の利用客の約半数が、リッド(蓋)なしを選択するなど多くの人が賛同したという。
また、リッド(蓋)なしの提案をきっかけに、マグやグラスでの提供を選択するなど、さらなる使い捨てカップの削減にもつながり、利用客からは「すぐに飲むため、ふたは不要で、ごみを減らせる簡単なアクションと感じました」など、ポジティブな声が寄せられたとのことだ。
先行導入した横浜ビブレ店の鈴木ストアマネージャーは、以下の通りコメントしている。
「店内でお過ごしの利用客に、蓋なしのご提案をすると、ほとんどの方が快く賛同してくださいました。実際、店舗から出るプラスチック資材の量が減ったことを実感しています。働いている私たちも、レジやバーカウンターで利用客に取り組みや協力へのお礼を伝えることで、ごみを減らすことへの意識がさらに高まっていきました。店舗でのちょっとした会話が、環境について考えるきっかけになればうれしいです。今後もできることから、環境へ配慮した取り組みを行っていきたいです。」
■日本におけるプラスチック素材や使い捨て資材削減を目指す主な取り組み
FSC®認証紙ストローを導入
2020年1月より、FSC®認証紙ストローを段階的に導入し、現在は国内全店舗で提供。年間2億本のストローの削減を見込んでいる。
ペーパーカップ、ストロー不要リッド(蓋)提供
2021年2月より、国内店舗で2種計3品目を使い捨てプラスチックに代わり、紙カップとストロー不要リッド(蓋)で提供。2021年4月、対象を23品目へ拡大し、6,700万杯分の資材削減を見込んでいる。
国内106店舗 樹脂製グラス提供
2022年4月より、フラペチーノ®などのアイスビバレッジを店内利用時、樹脂製グラスでの提供を国内106店舗で試験導入。現在も実施中。
スターバックスは、利用客のニーズやシーンに合わせた多様な飲用スタイルを用意し、お気に入りのビバレッジを飲むたびに地球にとってポジティブなアクションにつながる取り組みをこれからも提案し続け、世界に広がるスケールを生かして、利用客と共に環境負荷低減の取り組みを進めていくとしている。