Googleは、100兆桁の円周率を計算し、世界記録を更新したことを発表した。
Google Cloudを使って円周率の桁数の世界記録を更新するのは今回で2度目となり、2019年には31兆4000億桁の円周率を計算し、当時の世界記録を樹立してからわずか3年で桁数を3倍に伸ばしたとしている。
記録達成の背景には、Google Cloudの安全でカスタマイズ可能なコンピューティングサービスCompute Engineと、近年追加および改善されたCompute Engine N2マシンファミリー、100Gbpsの外向き帯域幅、Google Virtual NIC、そしてバランス永続ディスクといった機能があるという。
新記録は、Google Cloudのインフラストラクチャが年々高速化していることの証とも言えるとのことだ。
今回の大規模計算は、Google Cloudの柔軟なインフラストラクチャを用いた大規模科学技術計算の一例で、こうした取り組みは世界中で行われているという。
また、計算プログラムを実行する5ヶ月の間、仮想マシンの不具合は無く、82PBのデータを1ビットの誤りもなく正しく読み書きすることができたため、今回の結果はGoogle Cloudの信頼性の高さも示しているとし、過去3年間、Google Cloudが積み重ねてきたインフラストラクチャや製品の改良が、同プロジェクトを可能にしたとのことだ。
またCompute Engineを使う第一歩として、Compute Engine上に仮想マシンを作成し、円周率計算のプログラムを実行する過程をステップごとに細かく解説した「codelab」を公開。
なお、円周率計算の歴史と意義についてThe Keywordの記事に詳しく記載したとのことだ。