シャープは、「よく噛む」ことを楽しみながら習慣化することを目的とした福岡市の「bitescanとガムを活用した咀嚼力アッププロジェクト」に、ロッテ、国立大学法人新潟大学、国立大学法人九州大学とともに参画するという。

同社の咀嚼計「bitescan(バイトスキャン)」を活用し、咀嚼に関するさまざまなデータを計測・分析することで、咀嚼行動の「見える化」を図るとのことだ。

一般的に、ゆっくり噛んで食べることは、肥満の予防など、身体の健康維持にとって重要と言われているが、現在、咀嚼行動を把握する手段がないため、咀嚼の重要性を日常的に感じる機会がほとんどないという。

一方、毎日どの程度噛んで食事をしているかを数値化することは、健康維持に向けた行動変容のためにとても大切であるとのことだ。

同プロジェクトでは、「bitescan」をモニター10家族に1か月程度貸し出し、夕食時の噛む回数やテンポ、食事時間といった咀嚼行動を記録してデータを収集・蓄積。

今回使用する「bitescan」は、1台のスマートフォンで同時に複数人の咀嚼を計測できるモデルで、家族で食事をする際に全員の噛む回数をリアルタイムに表示可能であるという。

また、プロジェクト期間前後には口腔状態測定を実施して、総合的に咀嚼に関する行動・意識の変化を分析するほか、期間中は噛むことを意識するツールとしてキシリトール配合のガムを継続して噛む。

なお、同プロジェクトは、福岡市などが推進する「オーラルケア28(にいはち)プロジェクト」の一環として実施され、福岡市においてモニター家族を募集しているという。

■ 役割分担
福岡市
事業広報、対象者の募集、測定会場提供
ロッテ
総合的な実施・運営、ガム・記念品提供
シャープ
咀嚼計「bitescan」の提供および操作・調整に関すること
新潟大学
同事業の効果検証に関すること、事前・事後測定およびアンケート
九州大学
事前・事後測定の実施に必要な人員の調整

<「bitescanとガムを活用した咀嚼力アッププロジェクト」実施概要>

■参加要件
子どものいる家族全員(※1名は小学生の子どもを含むこと)

■事前・事後測定
(事前測定)7月23日9時~17時、7月24日9時~12時のうちいずれか2時間程度
(事後測定)8月20日9時~17時、8月21日9時~12時のうちいずれか2時間程度
(測定項目)アンケート、口腔内診査、身長、体重、ガム・おにぎり・クランキービスケットを用いた咀嚼回数、口腔機能(咬合力・滑舌・咀嚼能力)測定
(測定会場)福岡市健康づくりセンター(あいれふ)8階 (福岡市中央区舞鶴2丁目5-1)

■実施内容
7月25日~8月19日の期間中週3回以上、参加者全員が「bitescan」を装着して夕食を摂り、咀嚼行動を記録するという。