「マネーキャリア」を運営するWizleapは、20代~50代の男女1000名を対象に、「資産形成についての意識調査」を実施し、結果を公表した。
【1】ついに自分ごととして考えなければいけない「人生100年時代」、不安な人は9割
2022年、日本人の平均寿命は男性81.64と前年から0.23歳増、女性は87.74歳と前年から0.29歳増と、過去最高を記録。今後も平均寿命は年々伸びると考えられており、厚生労働省では、2040年に平均寿命が100歳になると予想されている。
ついに自分ごととして考えなければいけなくなった今、「人生100年時代に不安があるか」を調査したところ、88.2%の人が「不安がある」という結果となった。
■不安の原因、トップは「お金(収入・貯蓄・資産形成)」
「人生100年時代に不安がある」と回答した人に対し、「人生100年時代において何が不安か」聞いてみたところ、1位:「お金(収入・貯蓄・資産形成)」で91.4%、2位:「健康・病気」で87.9%、3位:「仕事・キャリア」で74.5%という結果となり、「健康・病気」に比べ、「お金」に不安を感じる人が若干多いことがわかった。
お金がなければ病気になれないという不安、つまりお金があれば病気になっても大丈夫だという考え方が見えてきた
ことから、健康維持のためにはお金が必要不可欠であり、「お金」と「健康・病気」は密接に関係していると言えるとしている。
■お金の不安の中で最も不安なもの、ダントツ1位は「老後の生活資金・年金」
「お金(収入・貯蓄・資産形成)について不安がある」と回答した人に「最も不安なもの」を尋ねたところ、1位は「老後の生活資金・年金」という回答が43.4%と4割を占め、2位の「収入が増えないこと」の15.8%と27.6ポイントの差があった。
「貯金ができない」「収入が増えない」などの近視眼的な悩みよりも、「老後の生活資金・年金」への不安の方が大きく出ており、老後不安に対する課題の深刻さが伺える。
【2】実は「老後3000万円問題」だった!?「老後2000万円では足りないと思う人」は8割
■実は老後、2000万円では足りないと思っている人が8割以上も
「老後(65~100歳)に必要な資金の総額」を尋ねたところ、80.9%が「2000万円では足りない」と考えていることが判明。「2000万円〜3000万円未満」と回答した人を除いても、2人に1人は老後3000万円以上必要と考えていることがわかったという。
「年々寿命が伸びていること」「年金問題」「物価上昇」などの理由から、日本の現状から算出された2,000万円では足りないのでは、という不安がこの結果を招いたと示唆され、それと同時に、引退後、2,000万円以内で切り詰めていくのではなく、余生を楽しみ、そして次世代に遺産を残したいという思いも伺える結果となった。
【3】コロナ禍(2020.4~)以降、老後の資産形成と向き合う人が増えている!日本人のお金への意識が高まる
「コロナ禍以降、資産形成への関心度はどのように変化したか」という問いに対し、「関心度が高まった」のは67.0%となった。
コロナ禍で在宅時間が急増し、資産形成について考える機会が増えたことがわかったとのことだ。
<調査概要>
【調査対象者】1,000名
【調査期間】2022年5月10日~2022年5月12日
【対象者条件】
性別:男女
年齢:20歳~59歳
地域:全国
割付条件:各年代男女別で125名の均一回収
調査方法:Webアンケート
<参考>
マネーキャリア『資産形成についての意識調査』