Metaは6月2日(米国時間)、InstagramとFacebookでより簡単にリールを作成・編集することができる複数のクリエイティブツールを発表した。

一部の機能は同日から、その他についても今後数週間のうちに利用可能になる予定であるとしている。

Instagramでは、既存のリール動画のフォーマットをテンプレートとして利用して動画を作成できる機能が利用できるようになる。

また、サウンドエフェクトや、自分の動画から音だけを取り込む機能など音源に関する新しいツール、これまではストーリーズでしか使えなかったインタラクティブなスタンプもリールに導入するとのことだ。

さらに、リール動画の長さが最長90秒になり、より深いストーリーテリングが可能になったとしている。

Facebookのリールでは、ボイスオーバーやサウンドシンクなど音源を編集する機能に加えて、長尺のライブまたは事前録画したゲームプレイ動画を編集し、簡単にリール動画を作成できる機能を追加。

さらにクリエイタースタジオを使って、デスクトップからリール動画を作成・予約投稿することができるようになるとのことだ。

Instagramのリールで使えるようになる新しいツール

テンプレート

お気に入りのクリエイターなど、他の利用者が投稿した既存のリール動画をテンプレートとして使い、簡単に動画を作成することができる。真似してみたい動画を見つけて「テンプレートを使う」をタップすると、音源とクリップのフォーマット(個々のクリップの尺の長さや構成など)が読み込まれ、自分が撮影した動画や写真でカスタマイズできるという。

テンプレートが作成されるのは3つ以上のクリップから構成されるリール動画のみ。また、自分が投稿した動画のテンプレートを、他の利用者も自由に使うことができるとのことだ。

サウンドエフェクト

エンターテインメント性の高いリールを作成する上で欠かせないのが、音源やサウンドを効果的に使うことであるという。

ドラムやエアホーン、コオロギなどのサウンドエフェクトを使えば、思わず笑ってしまうユーモアのある動画や、見ている人の感情に訴えるような動画を作成することができるとのことだ。

自分の動画から音だけを取り込む

カメラロールにある自分の動画から音源や音声だけを取り込み、リールを作成するときに利用できるようになる。インポートするには元の動画が5秒以上の長さである必要があり、オリジナルの音を使うことで、より気軽にオリジナリティがある動画を作成することが可能となる。

インタラクティブなスタンプがリールにも登場

ストーリーズで人気のインタラクティブなスタンプをリールにも導入。これらのスタンプを使うと、動画を見ている他の利用者と簡単に双方向の交流を楽しむことができるとのことだ。

アンケート:
最大4つまでの選択肢を設定しておき、スタンプをタップすることで投票してもらうことができる。例えば、2部構成のリール動画を投稿しようと考えているクリエイターなら、最初の動画でアンケートスタンプを使い、ファンの意見を聞いてから次の動画の内容を決めることで、一緒にコンテンツを作ることができる。

クイズ:
動画内でクイズを出題し、見ている人たちの知識を試したり、新しく何かを教えたりすることができる。

●絵文字スライダー:
絵文字を左右にスライドさせることで、動画を見ている人のリアクションや感情を表現してもらうことができる。

動画の尺を最長90秒に

リールとして投稿できる動画の尺が、これまでの最長60秒から90秒になるという。選択できる尺が長くなることで、さらに自由にクリエイティビティを表現できるようになるとのことだ。

Facebookのリールで使えるようになる新しいツール

デスクトップでリール動画を作成・予約投稿

これまではiOSとAndroidのスマートフォン上でしかリールを作成できませんでしたが、今後はデスクトップからクリエイタースタジオにアクセスすることで、動画を作成したり、予約投稿したりすることができるようになります。

長尺動画を編集してリール動画に

事前に録画した動画やライブ配信のアーカイブなど長尺の動画を投稿するクリエイターが、他のフォーマットを試しやすいよう、デスクトップ上でそれらの動画を簡単に編集し、リールとして投稿できる動画クリップ機能を導入。

このツールを使うと、クリエイタースタジオを通じて、公開済みの長尺動画をシームレスにFacebookリールに編集することが可能となる。

また、ゲーム動画クリエイターには、ライブ配信コンテンツから直接リールを作ることができる編集ツールも提供。

ライブ配信している動画をリールの縦型フォーマットに合わせてカットし、クリエイター自身を映すカメラ画面と、プレイしているゲーム画面の双方が表示される形で、60秒までの動画にすることができるという。

新しい音源ツール

Facebookのリールでもボイスオーバーが使えるようになり、作成したリール動画にナレーションをつけることができる。

また、新たに追加されるサウンドシンクを使うと、お気に入りの曲と動画クリップが自動的にシンクするほか、入力したテキストをデジタル音声が読み上げてくれる機能も使えるようになるとのことだ。

より多くの利用者にリーチ

さらにFacebookでは、投稿したリールを世界中の利用者に発見してもらいやすくなるよう、フィード上におすすめのリール動画が表示されるように。

また、フィードとグループだけでなく、Watchタブにもリールを表示する設定をより多くの国で導入したという。

Instagramでリールを投稿するクリエイターは、より多くのファンにリーチするために、Facebookでも自分の動画がおすすめされるようなオプションを選択することが可能とのことだ。

今回の発表は、このようにクリエイターにとって重要性を増しているリールの機能を充実させ、これまで以上に簡単にエンターテインメント性の高い短尺動画を作成できるようにするものであるという。

また、投稿したリールがより多くのファンに発見してもらえるようなアップデートも行うとしている。

今後もMetaは、InstagramとFacebookの双方で、あらゆるクリエイターが自分のストーリーを表現し、ファンと繋がってコミュニティを育み、持続性のあるビジネスを築くことができるよう、機能の拡充や大規模な投資などの支援に注力していくとのことだ。