学校法人角川ドワンゴ学園は、総合サポートユニオンおよび総合サポートユニオン私学教員支部私学教員ユニオン(以下、総称してユニオン)と、扶桑社およびフリーライター1名に対し、ドワンゴ学園へそれぞれ別個の名誉毀損を理由に、計2件の訴訟を提起したことを発表した。

ユニオンは、2021年6月に行われた記者会見より現在に至るまで、過重労働の存在を繰り返し主張しており、ドワンゴ学園は、1年以上の間ユニオンと団体交渉を重ねてきたとしている。

ユニオンからの事実に反する発信について、ドワンゴ学園は実態を確認する度に訂正・抗議を申し入れてきたが、これまでのユニオンの姿勢は何ら変わることはなかったという。

また、扶桑社は、2022年3月のN高等学校・S高等学校の卒業式と同日に、扶桑社が運営するウェブサイト「bizSPA!フレッシュ」に「教員はみんな死んだ目…N高『労働問題』泥沼状態の現状とは」と題するフリーライターの署名記事を掲載。

ドワンゴ学園は、同記事に関する取材は一切行われないまま、ユニオンの主張を紹介するような扶桑社の記事が出たことで、ユニオンによる事実に反する対外的発信や扶桑社およびフリーライターによる記事掲載を看過することはできないと考え、訴訟もやむをえないという決断に至ったとしている。

なお、これまでのドワンゴ学園のユニオンに関する発表および抗議文へのリンクは、同社Webページに記載しているとのことだ。