日本電信電話(以下、NTT)は、クルマから見える移り変わる景色を話題として、パートナーのように知識応答や共感応答をする対話AIを実現したことを発表した。
従来の大半の対話システムは、話者の発話から得られるテキスト情報のみを入力とすることが多く、その周囲のリアルタイムな画像情報や位置情報などを取り込めないことが課題となっていたという。
同対話AIは、NTTが構築した深層学習に基づく大規模テキスト対話モデルを、ドライブ中の対話データ・周辺情報データを用いて追加学習することで、景色として見える画像情報および関連する外部知識に基づく、自然な対話を実現。
NTTは今後、日常的なドライブのパートナーをめざし、日々繰り返される対話への適用や居眠り運転・漫然運転防止の実証実験に取り組んでいくとしている。
なお、同成果は、6月2日よりオンラインで開催の、コミュニケーション科学基礎研究所オープンハウス2022も出展するとのことだ。