野村不動産と、東日本旅客鉄道は、共同で推進している国家戦略特別区域計画の特定事業である、「芝浦プロジェクト」の計画詳細を発表した。

同プロジェクトは、浜松町ビルディング(東芝ビルディング:東京都港区芝浦1-1-1)の建替事業として、ツインタワーの建設を予定している(S棟:2025年2月竣工予定、N棟:2030年度竣工予定)。

区域面積約4.7ha、高さ約235m、延床面積約55万㎡の、オフィス・ホテル・商業施設・住宅を含む、約10年間に及ぶ大規模複合開発。世界的建築家 槇文彦氏を設計者に迎え、東京湾岸部の新たなシンボルとして、国際ビジネス・観光拠点を創出するとのことだ。

同プロジェクトでは、都心の利便性と、眼前に広がる空と海を有する芝浦エリアならではの立地を活かし、「空と海、世界へひらかれたこの街で、新しい人と社会の未来をつくりだす」ことを目指すとしている。

その一環として、働き方や働く環境に求められる価値観が変化した今の時代に寄り添う新たな働き方、「TOKYO WORKation(トウキョウ ワーケーション)」を提案するという。

「ビジネスの中枢である東京都心で働くこと」と「空と海から得られる開放感」が融合し、自分に合ったスタイルで働くことが実現するとのことだ。

また、最上級のパーソナルなサービスとラグジュアリーな体験を提供するため、S棟上層階には、欧州最大手のホテルグループであるアコーが手掛けるラグジュアリーホテルブランド「フェアモント」が日本へ初進出。

さらに未来の社会に向けた取組みとして、自然との共生・地域文化の育成・地域のレジリエンスをテーマに、「芝浦サステナブルアクション」を実施し、サステナブルな都市開発を実践。

同プロジェクトを通じて、人に寄り添い、一人ひとりが居心地よく過ごせる街づくりを目指していくという。

【同プロジェクトで実現する働き方「TOKYO WORKation」】

「TOKYO WORKation」は同プロジェクトで実現される、東京における新しい働き方。

「眼前に広がる空と海」、「ツインタワーを囲む運河と緑地」という自然が身近にあることで、開放感のある日常が過ごせるという。それは、都心におけるワークスタイルの新たな選択肢となり、ここから、新しい東京が始まるとしている。

周辺環境を活かしたウェルビーイングなオフィス専有部や、快適に過ごすことができる共用部に加え、施設内のホテルや商業施設、さらには徒歩圏内にある様々なスポット等から、好みにあったワークプレイスを選択できる就業環境を用意。

入居企業にとっては、働く人々のパフォーマンスや従業員エンゲージメント向上につながり、また周辺部を含めたエリア全体を、一つのワークプレイスとして捉えることが可能になるという。

なお、事業主体の一つである野村不動産をはじめとする野村不動産グループは、同プロジェクトS棟へ本社機能を移転することを決定。

2030年をターゲットとするグループビジョンである「まだ見ぬ、Life&Time Developerへ」のもと、チャレンジングな組織風土の一層の醸成に向け、同プロジェクトへの移転を行うとのことだ。

【欧州最大手のホテルグループであるアコーのラグジュアリーブランド「フェアモント」が日本初進出】

世界最大手のホテルグループであるアコーのラグジュアリーホテルブランド「フェアモント」の日本初進出が決定。ホテル名称は「フェアモント東京」、開業は2025年度を予定しているという。

「フェアモント」は1907年の創業以来、世界に80を超えるホテルを展開しており、歴史と伝統のある地域から敬愛されるホテルとして知られている。「フェアモント東京」は、アコーにとって国内初のラグジュアリーホテルとなるとのことだ。

インテリアデザインには、世界各国で数多くのラグジュアリーホテルを手掛けるBAR Studioを起用するという。

「フェアモント東京」は、地域の歴史や文化に根ざしたゲスト体験を届けるという。また、ワーカーに対してサービスを提供することも検討し、「TOKYO WORKation」の一翼を担う予定であるとのことだ。

ラグジュアリーホテル「フェアモント」の進出により、国際都市・東京のさらなる賑わい創出と国際競争力の向上を目指しているとのことだ。