3カ月の合宿で車椅子から歩行可能に 歩行機能改善のポラリスと泊りデイサービスのウェルフューチャーグループが新たな介護サービスを提供

全国68ヶ所の自立支援特化型デイサービスを運営しているポラリスとグループ加盟店合計で全国約250カ所のお泊りデイサービス等を運営しているウェルフューチャーは2021年12月24日に業務提携し、新たな介護サービスモデル「合宿型機能改善サービス リハケーション Pegasus」を検証施設にて2022年7月1日より提供すると発表した。

■背景

類を見ないスピードで高齢化が進んでいる日本では、65歳以上の高齢者の総人口に占める割合が29.1% となり、過去最高を更新し続けているという。

労働力の低下、家族への負担増、そして社会保障費の増大など、多くの社会問題を解決するための糸口は「高齢者の皆さまがいつまでも住み慣れたご自宅で元気に暮らすこと」。

高齢者の自立を支援し、高齢者が元気になり、結果的に持続可能な社会保障制度の構築に寄与する為、ポラリスとウェルフューチャーは業務提携契約を締結したとのことだ。

■リハケーションとは

コロナ感染予防により高齢者の引きこもりが続き、これによる身体機能の低下が社会問題となっている。

リハケーションはそのような状況を改善するため「普段とは違った環境で3ヶ月間合宿生活をしながら、歩行を中心とした機能改善を行うサービス」であるという。

■取り組みの特徴

自立支援、機能改善の第一人者であるポラリスと、地域のセーフティネットとしてお泊りデイサービスをけん引してきたウェルフューチャーの両社が、「3カ月で“歩行機能の改善”を実現する」という新しい価値に挑むという。

ポラリスは、リーガロイヤルホテル大阪、ハウステンボスにて同様の取組を行っているところであるが、ウェルフューチャーと提携することで、比較的安価に提供が可能となり、対象者のすそ野を一気に広げるとのことだ。

①自立支援介護への取り組み
利用者が住み慣れた自宅で元気に過ごせるため、“歩行機能の改善”を目的とした自立支援に取り組み、「歩行」「身体機能」「意欲」の維持・向上を目指すという。3ヶ月での機能改善を保証するとのことだ。

②歩けるようになるための歩行プログラム
ポラリス独自の安全措置付きトレッドミル『Pウォーク』をはじめ、利用者一人ひとりの段階に合わせた歩行プログラムを実施するという。

③パワーリハビリテーションの導入
パワーリハビリテーションは老化や疾患によって使われなくなった全身の神経と筋肉をふたたび活性化させる新しいリハビリテーション手法。この手法も自立支援プログラムの一つに採用しているとのことだ。

④短期集中の合宿型プログラム
ウェルフューチャーが得意とするお泊りデイサービスモデルにて、3ヶ月の短期集中、24時間体制で機能・生活改善プログラムを徹底して実行することにより、従来の通所型以上の効果が期待できる。

■検証施設

検証施設はウェルフューチャーが運営しているデイサービス・有料老人ホーム・居宅サービス等を含む複合型介護施設の中にあるとのことだ。元リゾート施設の広々とした贅沢な空間に、自社源泉の温泉設備が設置されており、滞在しながら心身の疲れを癒すことができる。

名称:デイサービスセンターばんり
住所:〒385-0021 長野県佐久市長土呂793-12
URL:https://welfuture.co.jp/facility/1471/

■今後の展望

今後はフランチャイズ展開・海外展開を視野に入れているという。

パナソニックと共同開発したアセスメント、AI予後予測システムの本格導入と台湾venture企業 龍骨王 の3Dカメラを使った運動・歩行データの集積・分析ツールの導入も予定しており、日本国内外問わず、自立支援の輪を広げていく予定であるとしている。

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