東北バイオフードリサイクルは、仙台市において食品リサイクル発電プラントを2022年2月より段階的に稼働し、本格的な発電事業の開始に伴い発電式を行ったことを発表した。

食品廃棄物は国内で年間1,535万t発生し、その多くが焼却処分されているという。

同事業は、食品廃棄物を有効活用するため、仙台市内においてプラスチックリサイクル事業等を行ってきたJ&T環境、鉄道事業や駅ビル・エキナカ・ホテル等幅広く事業展開するJR東日本グループ、バイオマス発電に関する知見を有し、ガス・電気の安定供給とエネルギーサービス事業を展開する東京ガスによる東北地方で初めての共同事業。

東北バイオフードリサイクルは、JR仙台駅を中心とした駅ビル、エキナカをはじめ、仙台市内、宮城県ならびに近県の事業者が排出する食品廃棄物(日量40t)を、微生物により発酵させ、発生するメタンガスを燃料にして発電を行実施。

食品リサイクルプラントの発電出力は780kW、年間想定発電量は約6,500MWh(一般家庭の年間使用電力量の約1,500世帯分)としている。また、年間のCO2削減効果は約3,000t-CO2となるとのことだ。

各社は本同事業を通じて、食品廃棄物から再生可能エネルギーを創出し、脱炭素社会の実現とエネルギーの地産地消を目指す地域循環型社会形成を推進するという。

また、周辺環境に配慮した運営を行うとともに、バイオガス発電にとどまらず、食品廃棄物の処理過程で生じた発酵残渣の肥料化・近隣農地等での利活用を目指すなど、地域経済・社会の持続的発展と環境保全の両立に貢献していくとのことだ。