LINE公式アカウントから手軽にハイヤーを呼べる「VIPハイヤー配車」を運営するライトマークスは、サッカー選手/監督の本田圭佑氏が手掛ける個人ファンド「KSK Angel Fund LLC」(以下、KSK)より、第三者割当増資による資金調達を実施。
KSK単独による1億円超の出資となった同ラウンドは、ライトマークスとして初めての第三者割当増資となったとのことだ。
VIPハイヤー配車は、Uber日本第1号社員としての経験も持つライトマークス代表の殿崎のもとで構築した新しいモビリティ・プラットフォーム。専用アプリのインストールが不要で、LINEで友だち追加をすればすぐに利用が可能であるとのことだ。
配車依頼前に料金が提示される事前確定料金となっており、お得な空港定額プラン、ゴルフや日帰り旅行に便利な時間借上プランなども展開しているという。アルファードなどのハイグレード車両とプロのハイヤードライバーによるホスピタリティを、手軽にリーズナブルな価格で受けることが可能であるとしている。
VIPハイヤー配車は、利用者からの依頼を効率的にハイヤー車両の運行計画に組み込む事により、利用者にとっては手軽かつリーズナブルにハイヤーを使うことができ、ハイヤー事業者にとっては高い稼働率を実現できるWin-Winな仕組みとなっている。
高度な自動化・効率化を進める一方で、LINEを通じたオペレーターとのやりとりも可能で、利用者・ハイヤー事業者双方の細かなニーズにも対応できる仕組みとなっているとのことだ。
資金調達の背景と今後の展望
VIPハイヤー配車は2020年7月にスタートして以来、多くの利用者やハイヤー事業者に好評であり、コロナ禍にも関わらず年間5倍以上(2021年1月と同年12月の売上比較)の急成長を実現している。
同サービスのさらなる成長のため、システム開発・研究開発、オペレーション体制の構築に投資を行っている。具体的には、以下の取り組みを予定しているという。
全国展開:現在は東京近郊でのみ利用できるVIPハイヤー配車を、全国へ展開。
電気自動車(EV) ・自動運転車モビリティ事業への投資:電気自動車や自動運転車によるタクシー・ハイヤー等のモビリティ・サービスの実現に向け、研究開発および事業構築を行っていくとのことだ。
サブスクリプション制モビリティ事業への投資:「車の所有」に代わる仕組みとして、サブスクリプション制でのモビリティ・サービスの提供の実現に向け、システム開発やオペレーション構築を進めていくという。
本田圭佑氏からのコメントは以下。
「殿崎さんのモビリティに対するパッションや、事業を成長させるための能力や経験、そして実行力に感銘を受け、是非とも投資をしたいと思いました。出資前後の短い間にも飛躍的な事業成長を遂げられていて、確実に日本のスタートアップの成長スピードの基準を引き上げているように感じています。
殿崎さんが率いるライトマークスのチームには、現在展開しているハイヤー配車プラットフォームの事業のみならず、未だ見ぬ次の時代のモビリティ・システムを世に送り出すポテンシャルがあると信じ、楽しみにしています。」