4割弱の社会人が大学・大学院進学に興味関心あり 進学支援制度ある企業はわずか6% リクルート調べ

リクルートが提供する社会人・学生のための大学・大学院、通信制大学・大学院検索サイト『スタディサプリ社会人大学・大学院』は、社会人および企業の経営層・ミドルマネジメント層を対象にした「学びに関する意識・実態把握調査」を実施し、結果を公表した。

■キャリアアップ、自己研鑽のために学びたい気持ちと社会人大学・大学院への進学に興味関心

社会人の6割がキャリアアップや自己研鑽のために学ぶ意欲がある(「ある」+「どちらかといえばある」)と回答した。

年齢が低いほど学ぶ意欲が高い傾向で、男女とも20・30代で7割前後と特に意欲が高い。また、社会人向け大学・大学院への進学については4割弱が興味関心ありという結果になり、「潜在層」が3割と大半を占めた。なお、「顕在層」は5%程度で、特に男性20代が多いとのことだ。

【左】キャリアアップ、自己研鑽のために学びたい気持ち
【右】社会人向けの大学・大学院への進学に興味関心

■興味関心がある大学・大学院

興味関心がある「社会人向けの大学・大学院」の課程は「大学・計(大学院・聴講生として含む)」が28%と最も高かった。そのうち、「大学・大学院(聴講生として)」が15%。顕在層は「大学学士学位取得」「大学院修士学位取得」がどちらも19%と高い点が特徴とのことだ。

興味関心がある大学・大学院

■「何かを学びたい」と思っている理由

学ぶ理由は「多様な知識を身につけ視野を広げたい」が48%でトップ。他には「資格取得」が38%、「新しい知識・技術」が37%、「専門性」が34%、「語学力」が33%となり、3割台で続いた。

一方、顕在層は「専門性」の42%が全体でTOPの「視野を広げたい」を上回ったという。また、「学位を取得したい・学歴を得たい」が20%と高い点も特徴だとしている。

「何かを学びたい」と思っている理由

■進学後の変化とその内容および年収変化

経験層の65%が進学後にポジティブな変化があったと回答した。そのポジティブな変化の内容としては「視野が広がった」が50%、「専門性が深くなった」が46.8%、「自信が持てるようになった」が37.2%で上位に。

また、経験層の23%が年収が増えたと回答しており、その額は平均85万円。若年層で特に目立つ結果となった。

左から「進学後の変化」「ポジティブな変化内容」「年収の変化」」

■進学支援制度の有無

社会人に所属する企業の進学支援制度について聞いたところ、「ある」との回答は6%にとどまったという。経営者・ミドルマネジメント層に聴取しても「大学での学位取得支援制度」は6%にとどまる結果となった。

一方、何らかの学習・スキルアップ支援制度としては73%が「ある」と回答。内容を詳細に見ると、「資格取得の支援制度」が46%でトップに。次いで「社内の研修・セミナー制度(社内講師)」「社内の研修・セミナー制度(外部講師)」が続いた。

【左】所属する企業の進学支援制度の有無【右】従業員の学習支援制度の有無

【調査概要1】(社会人向け調査)
調査対象:
【スクリーニング調査】
・全国20〜69歳男女(学生除く)
【本調査】
・キャリア向上・転職・就職・起業や自己研鑽等のため何かを学ぶ意欲がある人
・社会人向けの大学・大学院に興味がある人
調査時期:
【スクリーニング調査】2022年2月7日〜2022年2月14日
【本調査】2022年2月10日〜2022年2月14日
データ数:
【スクリーニング調査】10,000サンプル
【本調査】1,248サンプル

【調査概要2】(経営層・ミドルマネジメント層向け調査)
調査対象:
・全国20-69歳男女
・職業が「会社員」の人
・役職が以下いずれかの人
【経営層】経営者、役員クラス
【ミドルマネジメント層】部長クラス、課長クラス
・勤務先の従業員規模が20人以上の人
調査方法:マクロミルモニターに対するオンライン上でのアンケート調査
調査時期:2022年1月27日〜2022年1月28日
データ数:620サンプル

<参考>
リクルート『社会人の「学びに関する意識・実態把握調査」

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