JR東日本、次世代新幹線の開発に向け試験車両「ALFA-X」の走行試験実施 耐久性など確認

JR東日本 盛岡 新幹線

JR東日本は、グループ経営ビジョン「変革2027」における「次世代新幹線開発」に向け、2022年度以降、ALFA-X(※)において、主に営業列車の走行する時間帯で開発品の耐久性の確認等を目的とした走行試験を実施することを発表した。

ALFA-X

1.2022年度以降の走行試験の概要

(1)走行試験の目的
2019年5月から2022年3月までの走行試験において、安全性・安定性や快適性、環境性能、メンテナンス性の向上を目的とした各開発品の性能を確認してきたという。

今後は、地震対策をはじめとした、各種開発品の耐久性確認のほか、車内における利用者サービスの研究開発、将来の自動運転を実現するための基礎的な研究開発等を目的とし、走行試験を実施するとしている。

(2)走行試験の概要
2022年度からは、主に営業列車が走行している時間帯で走行試験を実施。走行区間は主に東北新幹線仙台~新青森間とし、試験内容によりその他の区間を走行する場合もあるとしている。

営業時間帯における走行は、沿線騒音が現状より悪化しないように配慮した速度とし、当面の間は、最高速度を営業列車と同じ速度とするとのことだ。

2.これまでの走行実績(2019年5月~2022年3月)

【走行試験日数】計182日
【走行距離】約14.5万キロ

(※)ALFA-X:
E956形式、『Advanced Labs for Frontline Activity in rail eXperimentation』。愛称「ALFA-X」。次世代新幹線の開発を進めるための試験プラットフォームとして、2019年5月に落成した新幹線の試験車両。“最先端の実験を行うための先進的な試験室(車)”という意味

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