レオパレスは、2021年3月期決算において債務超過となったことから、2021年6月29日付で東京証券取引所の有価証券上場規程第601条第1項第5号の規定に基づき、上場廃止に係る猶予期間入り銘柄となった。

しかし今回、2022年3月期連結会計年度において、下記のとおり債務超過を解消する見込みとなったと発表。

同社は、2021年6月29日付の第48期有価証券報告書で公表したとおり、2021年3月期連結会計年度末の純資産は8,105百万円の債務超過となった。

その後の純資産の状況については、2022年3月期第3四半期においては、2022年2月10日付の2022年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)で公表のとおり、5,276百万円の債務超過となっているとのことだ。

このような状況の中、2022年3月期連結会計年度において、不採算事業の譲渡・撤退やコストカット等の抜本的構造改革の継続、仲介業者ネットワークからの客付け強化やWEB上での接客・内見・契約といった電子化への取り組み等による入居率の向上に取り組んできたという。

この結果、別途公表している「2022年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)」においては、2022年3月期通期業績は売上高398,366百万円、営業利益1,774百万円、経常損失2,151百万円、親会社株主に帰属する同期純利益11,854百万円であり、純資産の額は1,425百万円となり債務超過は解消されているとのことだ。

今後、同連結会計年度の有価証券報告書を関東財務局に提出(2022年6月下旬予定)し、債務超過解消を正式に発表した後に、上場廃止に係る猶予期間の解除がされる予定であるとしている。

同社は、引き続き経営体制および営業体制の効率化と強化を図り、さらなる企業価値の向上を目指していくとし、「引き続きご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます」と述べている。