フェズ、「Urumo Shopper」提供開始 小売業の本部商談に特化したダッシュボード データから仕入・販促を最適化

Urumo Shopper

小売業界のDXを推進するフェズは、小売業の本部商談時に活用でき、データに基づいた仕入・販促の最適化を実現できるダッシュボード「Urumo Shopper」を、5月より提供開始したことを発表した。

Urumo Shopper

「Urumo Shopper」は、小売業の本部商談で汎用的に用いられるデータをダッシュボードとして提供するツール。

小売業のバイヤーとメーカーの営業担当は本部商談にてそれぞれの目標を達成するために仕入・販促の交渉を行なっており、複数の提案内容や条件の中から実行する取組を選択しなければならないため、その判断を支えるのが売上金額や販促結果などのデータとなる。

「Urumo Shopper」は、必要なデータを商談中に即座に表示することができ、商談意思決定のための共通言語として提供することができるとしている。

また、小売業のバイヤーは、自身の担当カテゴリーに属する各メーカーとの商談を1日に複数件行うため、商談ごとに必要となる過去の購買データ等の分析をする時間的余裕が少ないという課題を抱えているという。

商談時は小売業のバイヤーが各メーカーの営業担当より提案を受けるが、提案資料で使用される対象ブランドのデータ基準が各メーカーごとで異なるため、統一指標を持って比較することが難しく、判断に支障をきたす場合があるとのことだ。

このようなの課題に対し、「Urumo Shopper」は商談の判断に用いられる分析結果を予め日次で計算しておくことで、データを抽出・分析・資料化するコストを減らすとともに、各メーカーごとに統一された分析結果を横断で表示できることから、意思決定の精度を高めることが可能になるとしている。

【左】売上要素分解ツリー画面【右】カテゴリー別売上画面

■「Urumo Shopper」の機能
「Urumo Shopper」は、ID-POSを基にしたカテゴリー別・メーカー別・ブランド別の売上・粗利データをはじめとし、購入金額、購入数量、購入者数などへの要素分解や新規購入・リピート購入分析データなどの基本的な分析指標を即座に表示することができるという。

また、アプリデータや販促データ等と紐付けることで、エンド企画やアプリ企画などの販促施策が目標に寄与したかという結果の振り返りも行うことが可能とのことだ。

■「Urumo Shopper」の使用用途
「Urumo Shopper」は、本部商談中に使用されることを想定されており、メーカーごとの前月売上実績や企画結果の進捗を確認することが可能となり、企画の提案や取引条件の交渉において確認したいデータを商談中に即座に表示し、意思決定の判断に使用することができるとしている。

また、本部商談の他にも、自身の目標進捗の確認やその分析、社内報告資料の作成の際にも素早くデータを取得することで業務コストの削減が行えるとのことだ。

■今後の展開
「Urumo Shopper」は今後、「商談意思決定のための機能に加え、実行のための利用機能開発」と「分析軸・分析データの拡張」という2つの軸で提供価値の拡大を予定しているという。

小売業のバイヤー、メーカーの営業担当には商談の意思決定だけでなく、決定したことを実行する領域にも課題があると想定。販売企画書の作成や他部署への連絡は多くの情報を集約する必要があるため、「Urumo Shopper」上で意思決定した情報を入力・集約し、実行を効率化するための機能を開発する予定としている。

また、ID-POSやアプリデータ以外にも店頭状況のデータを分析に活かせるような分析機能の拡張も実施するとのことだ。

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