オンラインのピル処方サービス「スマルナ」を展開するネクイノは、カラダや性の「しかたない」を「しかたなくない」と言える、ココロとカラダが健康で、ワタシらしい人生を選べる世の中を目指している。

今回、ナプキンがトイレに常備されていないことを社会課題と捉え、トイレ空間の再定義を行う「トレルナプロジェクト」を共創パートナーと共同で立ち上げることを発表した。

「トレルナプロジェクト」では、「この一枚をあたりまえに」を合言葉に、トイレで生理用ナプキンを無料で受け取れる新サービスのベータ版「toreluna」の実証実験を6団体(社・施設)一斉に実施し、利用者からの声を集め、変化を促すことを目的としている。

トレルナプロジェクト実施背景

ネクイノはこれまで、オンラインピル処方サービス「スマルナ」を筆頭に、ワンコイン妊娠検査を実施する医療機関との連携や企業向けの健康支援プログラムの推進など、メディカル・コミュニケーションカンパニーとして、健康に関する多くの女性の声に耳を傾け、さまざまな課題に取り組んできた。

中でも、「生理」や「生理用ナプキン」に関する課題は、元来から多くの女性の悩みの一つとなっている。

ネクイノとしてはこれまで教育機関と連携し、自由に生理用品を使える環境と気軽に相談できる機会の提供を行ってきたが、より大きな社会の変革として公共の場にいつ生理になっても安心できる環境を提供したいと考え、トイレットペーパーがトイレに常備されているように、生理用ナプキンがトイレで受け取れる新しい当たり前をつくるべく、「この一枚をあたりまえに」を合言葉に「トレルナプロジェクト」の立ち上げに至ったとのことだ。

「トレルナプロジェクト」は、現在ネクイノが検証している生理用ナプキンが受け取れるデバイス「toreluna」を、同プロジェクトに共感した全国6の企業・施設と共創パートナーシップを構築し、数カ月にわたって実証実験を行うという。

実証実験では、生理に向き合う当事者やトイレの所有者など、各種ステークホルダーのニーズを抽出し、5都市9箇所で実施することで多角的な検証ができると考えているとのことだ。

なお、同プロジェクトの推進により、「生理用ナプキン」が持つ課題解決の一手を担えることを期待しているとしている。

コンセプト

検証するサービスモデル「toreluna」について

トイレットペーパー同様、生理用ナプキンについてもさまざまな施設で無償提供できるようにしたい、そんな想いから誕生したtorelunaは、スマホアプリ(ベータ版)とトイレ内のディスペンサーが連動することで、ナプキンが無料で受け取れるサービス。

torelunaが設置されているトイレ個室に入るとデジタルサイネージに一定時間のお知らせ映像が表示され、持続的にサービスを提供できる仕組みとなる予定であるとのことだ。利用者が「有効な情報を受け取る」ことができる広告モデルを基盤としながら、事業拡張に取り組んでいくとしている。

【使用方法】
①torelunaが設置されているトイレに入室(個室扉外側にtorelunaのステッカーが貼ってある)
②torelunaのアプリをダウンロード
③アプリを起動し、デバイス横にあるQRコードをアプリ上で読み込みナプキンを受け取る(1回1枚|無料)
※ナプキンを1枚受け取るとアプリ上で2時間ロックがかかる
※1か月に受け取れるナプキンの枚数は7枚が上限

トレルナプロジェクト」共創パートナー
今回の実証実験では、ベータ版デバイスとベータ版アプリをパートナーが所有するトイレに実装し、利用者からのフィードバックを獲得し、よりよいサービス設計につなげることを目的としている。合計6団体(社・施設)の企業とのパートナーシップが構築されているとのことだ。

【共創パートナー】
イオンモール幕張新都心/イオンレイクタウンkaze/南海電気鉄道/泉北高速鉄道/東急プラザ渋谷ほか