資生堂は、『日経WOMAN』と日本経済新聞社グループの日経ウーマノミクス・プロジェクトが主催する2022年度の「女性が活躍する会社BEST100」において「総合ランキング1位」に選ばれたという。

「女性が活躍する会社BEST100」について

「女性が活躍する会社BEST100」は、『日経WOMAN』(日経BP社発行)と日本経済新聞社グループの日経ウーマノミクス・プロジェクトが実施した「企業の女性活用度調査」の結果をもとに、回答のあった企業535社を対象に評価・算出されたもの。

同調査では、「働きがい」と「働きやすさ」という2つの観点から、企業における女性社員活用の実態を「管理職登用度」「女性活躍推進度」「ワークライフバランス度」「人材多様性度」の4つの指標から構成。

総合ランキングはそれらの合計得点を偏差値化した総合スコアであるという。

1位獲得理由について

同社は企業使命「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD(美の力でよりよい世界を)」の実現に向けて、ダイバーシティ&インクルージョンを経営戦略の柱と位置付けている。

なかでも女性活躍は、社員の「個」の力を発揮し、イノベーションを生み続ける組織風土づくりの一環として積極的に推進しているとのことだ。

2017年から女性リーダー育成塾“NEXT LEADERSHIP SESSION for WOMEN”を開始し、管理職候補の女性社員に対して一般的なマネジメント研修とは異なる、女性特有の課題に焦点を当てた研修を行ってきた。

対象者を階層別に拡大するなどの進化を遂げ、これまでの参加者における昇格実績は59名となっているという。

また2020年からは女性役員と女性社員による少人数制のメンタリングプログラムも開始するなど、女性管理職比率向上への取り組みを加速させた結果、国内資生堂グループの女性管理職比率は37.3%となっている。

そして女性活躍を支える、多様で柔軟な働き方も推進。2021年にはコアタイムのないフレックスタイム制度を改定し、オフィスワークとリモートワークのシナジーを最大化させる「資生堂ハイブリッドワークスタイル」を導入するなど、これまで以上に社員が働く場所や時間を自由に選択できる環境を整えており、これらの取り組みが今回の高い評価につながったとのことだ。

今後は国内資生堂グループの女性管理職比率を、機会均等である50%に高めていきたいと考えているという。

ジェンダーに限らず外国人や中途採用者など多様なバックグラウンドを持った社員の活躍を促進し、ダイバーシティ経営をさらに加速させていくとしている。