朝日新聞社は、夏の甲子園入場券について、全席指定・前売りの料金改定を発表した。
阪神甲子園球場で8月6日に開幕する第104回全国高校野球選手権大会から、暑さと新型コロナウイルス感染症への対策として、一般観客向け入場券をネット販売による全席指定・前売りとし、料金を改定するという。
すでに指定席としているバックネット裏の中央席を2800円から4200円に、新たに指定席化する外野席は大人500円から千円に引き上げることなどを27日の大会運営委員会で決定したとのことだ。
2018年の第100回記念大会から、中央席を前売り指定席に、外野席を有料に。
しかし、翌年の第101回大会も自由席の当日券を求める観客が早朝から1万人以上並ぶ日が3度あり、また、期間中に熱中症で手当てを受けた人は約400人にのぼったという。
今回、3年ぶりに一般の観客を迎える今夏、指定席・前売り化で混雑解消と熱中症予防を図るとしている。
指定席化により学校応援団以外の人の入れ替えがなくなるため、総入場者数は大きく減る見通しであるという。
一方で暑さ対策や感染症対策の費用は増えており、やむを得ず入場料を値上げすることにしたとし、同社は「ご理解いただきますよう、お願い申し上げます」と述べている。
販売方法の詳細は後日発表するとのことだ。