東京ガスは、脱炭素社会の実現をはじめとする社会課題の解決に向け、電力契約件数300万件に到達したことを契機に、デマンドレスポンスの本格展開と電気1日分の全量実質再エネ化へ向けた取り組みを実施することを発表した。
1.デマンドレスポンスの本格展開
電力需給が逼迫するタイミングで利用者に自発的な節電を実施してもらい、電力の安定供給やCO2排出量削減を目指す「行動変容型」のデマンドレスポンスを、7月より本格展開するという。
昨年度に東京ガスが実施した実証では、夏は3.7万件、冬は4.1万件の利用者に参加してもらい、夏・冬合わせて約140万kWhの節電を実現。
参加した利用者からは、「節電に取り組む良いきっかけとなっている」、「ゲーム感覚で取り組めるので毎日楽しみ」などの声が寄せられたという。
今年度の本格展開では、10万件の利用者に参加してもらうことを目標とし、さらなる節電量の拡大を目指すとし、さらに、より確実な効果が期待できるスマートリモコン等を活用した「機器制御型」のデマンドレスポンスの実証も検討していくとのことだ。
2.1日分の実質再生可能エネルギー100%の電気をお届け
利用者一人ひとりの行動が脱炭素社会の実現につながることを考えるきっかけにしてもらうため、「環境の日」である6月5日に、「さすてな電気」と同等の実質再生可能エネルギー100%の電気1日分を、東京ガスの電気利用者へ供給し、実質的に削減されたCO2排出量を発表するとしている。
東京ガスは、これらの取り組みを通じ、さらなる節電の拡大や脱炭素社会の実現に向けた利用者一人ひとりの行動の大切さを発信してくという。
また東京ガスグループは、経営ビジョン「Compass2030」で「CO2ネット・ゼロへの挑戦」と「価値共創のエコシステム構築」を掲げ、今後も利用者とともに脱炭素社会の実現に貢献していくとのことだ。