オリエンタルランドグループは、持続可能な社会への貢献と長期持続的な成長に向け、同社グループの提供価値である「ハピネス」を持続的に創造していくために、2030年に目指す姿を掲げ、その実現に向けた中長期の取り組み方針を策定したと発表した。
同社グループは、主力事業である東京ディズニーリゾート®の魅力を向上させることによって多くのゲストを迎え、企業としての成長を図ってきた。
一方、このような経営を継続する中で認識していた課題に加え、新型コロナウイルス感染症の流行によって顕在化した課題への取り組みが急務であると捉えているとのことだ。
少子高齢化による将来的な顧客人口や労働人口の減少、設備投資に必要な費用の高騰、気候変動・自然災害は、従来からも認識していた課題ではあるが、近年、事業への影響度が拡大し、そのスピードが加速。
そして、新型コロナウイルス感染症の流行によって長期間の事業停止というリスクが顕在化したとしている。
このような変化に柔軟に対応すべく、今後は、よりサステナブルな事業構造へ転換し、持続的に発展することが重要であると捉えているとのことだ。
2030 年に目指す姿:「あなたと社会に、もっとハピネスを。」
・東京ディズニーリゾートのみならず、社会を含めた多くの人々のためにハピネスを創造し続ける
・持続可能な社会の実現に向けて役割を果たすことで、社会から望まれる企業であり続ける
・従業員が心から誇れる企業であり続ける
中長期の取り組み方針
2030 年に目指す姿を実現するために、事業の持続的な発展と 8 つの ESG マテリアリティへの取り組みを推進。また、ESG マテリアリティへの取り組みを通じて、SDGs(持続可能な開発目標)にも貢献するとのことだ。
1)事業の持続的な発展
①既存事業
多様化するゲストニーズや需要の変動に対応し、東京ディズニーリゾート全体の付加価値向上を実現。
②新規事業
既存事業の課題解決や価値向上につながり、新たな収益機会となりうる事業に取り組む。
2)ESG マテリアリティ
持続可能な社会への貢献と長期持続的な成長を両立するため、成長につながる機会を取り込み、リスクを低減するための8つのマテリアリティを選定。
なお、「従業員の幸福」と「子どものハピネス」は同社グループならではの取り組みとして推進していくという。