大日本印刷(以下、DNP)は、ポリエステル系リサイクルプラスチック(PCT‐G)を基材の一部に使用した非接触IC対応のクレジットカード「リサイクルPCT‐Gカード」の提供を4月に開始することを発表した。
PCT‐Gは高い耐衝撃強度を持つプラスチックで、今回、PCT‐Gの加工段階で排出される端材等をリサイクル加工し、ICカードに使用するという。
DNPは、リサイクルPVC(ポリ塩化ビニル)を使用したICカードを2021年より提供しており、このリサイクル製品のラインアップを拡充することで、カード発行企業等の環境活動を支援するとしている。
また、プラスチックのリサイクル推進やCO2排出削減など、環境負荷の低減を推進していくとのことだ。
DNPは、金融機関をはじめ、ICカードや電子マネーカードを発行する事業者、ポイントカードや会員証等を提供する小売・流通企業など、循環型社会の実現やSDGsの達成に向けて取り組む企業にリサイクルPCT‐Gカードを提供し、2026年度までに関連事業も含めて約35億円の売上を目指すとしている。
なお、環境に配慮したICカードの開発も継続して推進していくとのことだ。