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スマートフォン向けの写真共有ソーシャルアプリ「Snapchat(スナップチャット)」を運営する米Snapは、SnapchatユーザーにおけるZ世代のコミュニケーション、つながり、消費の方法の変化についての調査し、結果を公表した。
昨年、Snapchatユーザーを対象に行った調査では、Z世代が持つ消費力は4兆4千億ドルになることが明らかになったという。
今年はさらにZ世代のSnapchatユーザーが持つ購買力とコミュニケーション方法について詳しく調査。なお、調査はCrowd DNA社の協力のもと、16か所の市場における19,000人以上を対象に実施し、Z世代のSnapchatユーザーの核心に迫ったとのことだ。
同調査では、Snapchatユーザーの特徴となるユニークな行動と、特にZ世代で見られる特徴を4つの大きなカテゴリ(アイデンティティ、コミュニケーション、コマース、つながり)に分けて着目。
調査で判明したZ世代の特徴として、ホンモノであることに価値を置くだけでなく、拡張現実(AR)を利用して、人々のつながりやショッピングの仕方を変容させていることがわかったとのことだ。
■ユニークなオーディエンス
直近2年間を見ると、SnapchatユーザーとZ世代に大きな変化はないものの、自分の姿を表現する方法は変化してきているという。幸福への配慮、人間関係を大事にする、楽しさといった価値観が、中心的になり、これらの価値観は、友人だけでなくブランドや広いコミュニティとの関わり方にも影響を与えているという。
■アイデンティティ
世界中のSnapchatユーザーたちは、自分らしさに価値を置き、周りからの期待といったプレッシャーがあっても、ありのままの自分でいることを重要視しているとのことだ。
■コミュニケーション
現代はまさにビジュアルコミュニケーションの時代。Snapchatは、その先頭を走るのがSnapchatユーザーだとしている。
調査の結果では、Z世代の95%が友人とメッセージをやり取りする際に、何らかのビジュアルコミュニケーションを利用したことがあると回答。
Z世代は、コミュニケーションを再定義し、よりクリエイティブでインタラクティブな方法で自分を表現し、楽しみながら人とのつながりを深めているとし、すべてのスナップが彼らの人生で起こったことを共有するツールとなっているとしている。
■コマース
Z世代は特に、より没入感のある体験を期待しているという。Snapchatユーザーは購入前から購買意欲を高めたり、ARで商品を試着したり、友人や家族と相談することができるとし、店舗に出向くのが面倒な時でも、友達の都合が悪い時でも、スナップチャットでショッピングをすれば、より便利でソーシャルな体験が可能となるという。
実際スナップチャットは、Z世代が購入したお気に入りの商品をシェアしたり、ショッピングするためのプラットフォームの第1位となっているとのことだ。
【ショッピングにARを利用する主な理由】
●自分に合ったサイズやスタイルを確認したいから
●ショッピングのプロセスを簡単にしたいから
●オンラインでより楽しく、よりソーシャルなショッピング体験をしたいから
●友人・家族の意見を聞いて購入したいから
■つながり
Z世代は、友人関係、ブランド、広いコミュニティに、意義やガイダンスを顕著に求めているという。
Snapchatユーザーは、より強い人間関係を築き、よりクリエイティブでより便利な方法で人とつながることができるとし、これはブランド自身も新しく革新的な方法でユーザーとつながるべきだという考え方を意味しているとのことだ。
実際、Z世代の約半数は、ARレンズ/フィルタを使用することで、ブランドとの結びつきをより強く感じられると回答。
スナップチャット世代は、全体としてありのままの自分を見てもらいたいと願い、世界をより良い場所にしたいという価値観、前向きな希望、願望を持っている、非常にパワフルでユニークなオーディエンスだとし、自分たちがいる場所でつながりを持ってくれる信用できるブランドを求めているとのことだ。