ヤマハ発動機は、今回、グループ会社「eve autonomy(イヴオートノミー)」の自動搬送サービス「eve auto(イヴオート)」が、プライムポリマー姉崎工場にて試験導入されたと発表した。

「eve auto」の本格的な試験導入は、同社工場以外で初めての事例となるとのことだ。

「eve auto」は、屋内外の環境を含む閉鎖空間での、搬送の自動化ニーズへの対応を目的に新規開発されたEV車両による自動搬送サービス。

これまで、同社の複数工場での試験運用を進めてきたという。eve autonomyでは、自動搬送サービス「eve auto」の本年秋頃からの正式なサービス提供開始を予定。

プライムポリマーは2005年に三井化学と出光興産の出資により設立されたとのことだ。同社はポリプロピレンとポリエチレンの製造・販売会社として、千葉・大阪・山口に生産拠点を構え、同社製品は自動車材、包装材、産業材などの用途に幅広く利用されている。

同社姉崎工場は出光興産千葉事業所内に位置し、敷地内で従来昼夜30~40回/日行っていたポリプロピレンの樹脂サンプル搬送工程を、今回の取組みで自動化することが可能となったとのことだ。

ヤマハ発動機は、本年2月10日発表の新中期経営計画(2022~2024年)において、新規事業と成長事業を戦略事業領域と位置づけ、将来のコア事業に育てるための経営資源を積極的に配分するポートフォリオマネジメントを進めている。

新規事業のひとつである低速自動走行では、特定条件下での自動運転技術の確立により、モノ輸送の事業化を進め、物流の省人化を目指していくとしている。