LEXUSは、2022年6月6日~12日、イタリア・ミラノで開催される世界最大のデザインイベント「ミラノデザインウィーク」に出展することを発表した。

2005年の初出展以来、フィリップ・ニグロ氏、ネリ・オックスマン氏、藤本 壮介氏、ライゾマティクスなどのアーティストとのコラボレーションを通し、LEXUSの価値観やビジョンにインスパイアされた数々の新しい体験を生み出してきたという。

本年の「LEXUS: Sparks of Tomorrow」は、LEXUSの人間中心で未来志向のデザインへのアプローチにインスパイアされた3つの企画から構成される。

数多くの受賞歴をもつ、建築家でデザイナーのジャーメイン・バーンズ氏によるインスタレーション、国際的デザインコンペティション「LEXUS DESIGN AWARD 2022」のファイナリスト6組のプロトタイプ作品展示、そして、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートの大学院生による未来のモビリティをテーマとしたコンセプトデザイン展示となっている。

「LEXUS: Sparks of Tomorrow」概要

日時
6月6日~12日、午前11時~午後9時
会場
スーパースタジオ・ピュー内アートポイント(Superstudio Più)
住所
Via Tortona, 27 20144 – イタリア、ミラノ
展示
●ジャーメイン・バーンズ氏とアクア・クリエイションズとのコラボレーションによる、LEXUSの電動化ビジョンからインスパイアされたインスタレーション
●「LEXUS DESIGN AWARD 2022」入賞6組によるプロトタイプ作品展示
●ロイヤル・カレッジ・オブ・アートの学生によるコンセプトデザイン展示

インスタレーションの概要

ジャーメイン・バーンズ氏はデザインマイアミ2021で発表した、LEXUSの電動化ビジョンからインスパイアされたインスタレーション「ON /」のコンセプトを引継ぎながら、ミラノデザインウィークでは、LEXUS初のバッテリーEV専用モデルである「RZ」をモチーフに、インスタレーションを進化させているという。

1/1スケールで立体的に再現され、光を放ちながら地上に降り立とうとしているRZは、持続可能な未来の到来を表現。

自然からインスパイアされた芸術的な手作りライトを制作するアクア・クリエイションズ(Aqua Creations)の照明コレクション「Code 130°」のカラフルなペンダントライトがRZを取り囲み、視覚的にもダイナミックで、かつインタラクティブな体験を楽しめるとのことだ。

また、同インスタレーションに隣接するラウンジエリアは、アクア・クリエイションズの「ToTeM」コレクションのライトで彩られるという。

見た目にも美しく、柔らかな光を放つライトに照らされたラウンジには、休憩したり、充電ができるスペースも用意され、インスタレーションを眺めながら思い思いに心豊かな時間を過ごすことができるとのことだ。

LEXUS DESIGN AWARD 2022入賞作品の展示

「Lexus: Sparks of Tomorrow」ではインスタレーションに加え、世界のクリエイティブ・コミュニティから注目を集めるミラノデザインウィークの場で、次世代を担うデザイナーがそれぞれの未来に向けたアイデアを披露。

まず、「LEXUS DESIGN AWARD 2022」の入賞6作品のプロトタイプを展示。

「DESIGN FOR A BETTER TOMORROW」をテーマに、世界中から寄せられた応募作品の中から、LEXUSが掲げる3つの基本原則「Anticipate(予見する)」、「Innovate(革新をもたらす)」、「Captivate(魅了する)」、そして「Enhance Happiness(そのアイデアがいかに人々に幸せをもたらすか)」を具現化する、豊かな社会とより良い未来を創造するためのアイデアが、今年1月に選出されたという。

入賞者は、シャーロット・ボーニング(国籍:米国・ドイツ/活動拠点:米国)&メアリー・レンプレス(国籍:米国・ノルウェー/活動拠点:米国)、Wondaleaf(マレーシア)、Team Dunamis(ナイジェリア)、ポー・ユン・ルー(シンガポール)、Kristil&Shamina(ロシア)、三國 孝(日本)の6組。

受賞者6組は、約3か月間にわたり世界の第一線で活躍するメンター4名から直接指導を受け、アイデアをブラッシュアップしながらプロトタイプ制作を行ってきたとのことだ。

そして、審査員のパオラ・アントネッリ氏(ニューヨーク近代美術館(MoMA)建築・デザイン部門シニア・キュレーター)、アナパマ・クンドゥ氏(建築家/アナパマ・クンドゥ・アーキテクツ創設者)、ブルース・マウ氏(MASSIVE CHANGE NETWORK共同創設者・CEO)、サイモン・ハンフリーズ(Head of Toyota&Lexus Global Design)により最終審査が行われ、グランプリ1組を5月12日にオンラインで公開するという。

RCA学生による次世代モビリティコンセプトの展示

LEXUSとロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アート(RCA)によるクリエイティブ・プログラム「2040: The Soul of Future Premium」より生まれた、次世代を担うデザイナーたちによる、先鋭的でラグジュアリーなモビリティコンセプトも紹介されるとのことだ。

21世紀半ばに向けて、ラグジュアリーモビリティがどのように進化するかを考えるこのプロジェクトは、2021年9月、LEXUSと、アート・デザインの世界最高峰の研究機関一つであるRCAとのコラボレーションで始まったとしている。

RCAの学生たちは、ヨーロッパにおける都市生活、社会、人口構成の変化等に対応するための新しいモビリティがどうあるべきか、そしてその中でLEXUSが果たすべき役割はどう変わっていくのかを考察。

デザインと研究の双方において卓越したRCAのインテリジェント・モビリティ・デザイン・センターで学ぶ20名の大学院生から生まれた、独創性あふれるコンセプトデザインを観ることができる。

INTERSECT BY LEXUS – TOKYOでの連動インスタレーション

ミラノデザインウィークに先駆け、5月25日より、東京・青山にあるLEXUSのブランドスペース「INTERSECT BY LEXUS – TOKYO」において、デザインマイアミ2021でのジャーメイン・バーンズ氏によるインスタレーション「ON /」を一部再構成した展示を行うという。

次世代LEXUSを象徴するBEV(電気自動車)コンセプトカー「LF-Z Electrified Concept」をモチーフに、LEXUSが描く電動化とカーボンニュートラルな未来を表現しているとのことだ。