メディアプラットフォームnoteは、記事編集機能を大型アップデートしたことを発表した。表現力や操作性が向上した、幅広い用途で使えるドキュメントツールとなっているという。
新たな記事編集機能として、19の主要機能を追加。これらの機能は、2021年7月から約9ヶ月のベータ期間(試運用期間)に頂いた1,000件以上の利用者フィードバックを基にアップデートを重ねて搭載したとのことだ。
これまではベータ版モードを選択した場合のみ新バージョンを利用可能であったが、全ユーザーの記事編集機能が新バージョンへと切り替わるという。
今後もよりよいサービスを提供するため、引き続きフィードバックを募集しアップデートを続けていくとしている。
noteでは、記事編集機能を、顧客体験を左右する最重要機能として位置づけ、2014年のサービス開始から使いやすさを重視して開発を進めてきた。noteクリエイターへの調査の結果、86%の人が「誰もが気軽に利用できる」サービスとしてnoteを認識しているとのことだ。
利用者はnoteで作品を発表するだけでなく、下書き保存機能を活用した自分用のメモや、記事の読みやすさを活用したプレゼンテーションツール、作家が執筆するときの草案を書き溜めておく場所など、幅広い用途で記事編集機能を利用。
今回、幅広い用途に対応できる新機能を追加したことでドキュメントツールとして進化するという。
幅広い用途をサポートする19の新機能
表現力の拡充
- 小見出し
- 箇条書き/番号付きリスト
- 右寄せ
- 取り消し線
- 出典の記載
- 区切り線
- ルビ(ふりがな)
- 改行と段落替えをスムーズに
画像操作をしやすく
- 複数画像の一斉アップロード
- ドラッグ&ドロップで見出し画像をアップロード
- 画像の代替テキスト(alt属性)設定
- 画像の説明文(キャプション)
書きやすさ向上
- Markdownショートカット
- ドラッグ&ドロップでテキスト・画像・各埋め込み要素を移動
- スタイルを保持してコピー&ペースト
- 公開設定画面の全画面表示
- テキストに埋め込んだURLを編集中に表示
- 複数デバイスで同時編集したとき競合する下書きを提示
- キーボードショートカット
利用者フィードバックを基にした新機能公開プロセス
開発チームは段階的な機能提供をおこない、都度、利用者からのフィードバックを基に機能改善を重ね、顧客体験をより向上させる形での大型アップデートを目指してきた。
段階的な機能提供として、2021年7月7日にnoteプレミアム会員向けにブラウザ版のみ新機能を公開、11月8日にnoteプレミアム会員のiOS・Androidアプリ版にも公開、そして、11月25日に全ユーザー向けに公開。
初期から利用者からの感想や要望、不具合報告を募集するフィードバック受付フォームを開設し、noteやTwitterでも新機能を利用して書かれたnoteの記事には「#note新エディタ 」のハッシュタグが付くよう設定し、SNSでの意見も常にモニタリング。
フィードバックフォームに届いた声は1,028件(2022年4月11日時点)、「#note新エディタ」のハッシュタグがついたnote記事は約8,300件、Twitter投稿は約3,900ツイートにのぼったとのことだ。