「ドコモオープンイノベーションクラウド」の提供拠点に東北・東海・北陸・中国・四国の5拠点を追加 7月1日から「docomo MEC」に名称変更

NTTドコモ(以下、ドコモ)は、ドコモのネットワーク網と接続したクラウドサービスである「ドコモオープンイノベーションクラウド®」の提供拠点を、2022年6月末までに東北・東海・北陸・中国・四国の5拠点を追加し、低遅延でドコモのネットワークを利用できる範囲を全国へ拡大すると発表した。

新規拡大拠点では、高速かつ低遅延のデータ処理を実現する新基盤「Compute D」を提供するという。

また、新規拡大拠点での受付は順次開始。なお、同サービスは2022年7月1日から、サービス名称を「docomo MEC(ドコモメック)」に変更するとのことだ。

同サービスは、ドコモ5Gコアネットワーク内のユーザーの近くにサーバを配置し、仮想マシン環境や接続環境を提供して低遅延・高セキュリティを実現するMEC(Multi-access Edge Computing)サービス。

また、同サービスは2021年12月に開始した、法人のユーザー向けのスタンドアローン(Stand Alone)方式による5Gサービス(以下、5G SA)にも対応しているため、今後実現するユースケースごとに最適化したネットワークとかけ合わせることで、必要な場所で利用用途に適した低遅延・高セキュリティなネットワークの利用が実現し、地域に結びついた課題を解決できるようになるとしている。

これにより、たとえば製造・建設現場の機器・重機の遠隔操作や医療現場の遠隔画像診断では、操作指示から現場への反応・伝達のズレが少なくなり、操作性や安全性が向上。

その他にも、スタジアムに来場のユーザー向けのマルチアングル映像配信では、眼前の試合状況とのズレを感じないリアルタイム映像を楽しめるとのことだ。

新たに加わる東北・東海・北陸・中国・四国の5拠点では、次世代MEC試験環境「Beyond-MEC」で先行活用している新基盤「Compute D」を提供。

「Compute D」は、基盤内部の高いネットワーク性能や、高性能GPUを活用することで、高速かつ低遅延のデータ処理を実現できることが特長であるという。

同サービスの新拠点での利用に関する申し込みは、まず中国拠点において受付を開始。さらに、2022年6月末までに東北・東海・北陸・四国の4拠点も順次受付を開始する予定であるとしている。

今後もドコモは、「5G×MEC」を通じた新しい価値を創出し、全国のワークスタイル・トランスフォーメーション(WX)や地域社会のデジタル・トランスフォーメーション(DX)に貢献することで、ユーザーの生活がより便利で、豊かなものになるよう努めていくとのことだ。

なお、NTTドコモ、NTTコミュニケーションズ、エヌ・ティ・ティ・コムウェアは、新ドコモグループとして法人事業を統合し、新たなブランド「ドコモビジネス」を展開している。

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