ANAグループは2015年に「ダイバーシティ&インクルージョン宣言」を策定し、社員の多様性を尊重するとともに、一人ひとりがその強みを最大限に発揮するための環境整備と、誰もがやりがいを持っていきいきと働く企業風土の醸成を目指してきた。

今回、その取り組みの一環として、多様な性を尊重した各種制度の整備や理解促進を通して、グループ各社とその社員が同じ認識を持ち、行動するための基本ポリシーを策定。

同ポリシーは、ANAグループ「社会への責任ガイドライン」にある「人権・多様性の尊重」に則り、取り組みの3つの柱と、それらに基づいた具体的なアクション項目を定めている。

取り組みの3つの柱

1) 環境整備
性的指向や性自認に関わらず、社員一人ひとりが力を発揮できる制度や職場の整備

2) 意識改革
性的指向や性自認を理由としたハラスメント禁止の全社員への徹底と正しい知識の普及

3) 社会貢献
多様な性を尊重する社会の実現に向けた取り組み

主なアクション項目

1) 環境整備
・就業規則や採用方針における、差別禁止の明文化
・同性パートナーの配偶者認定
・自認する性に基づく通称名の使用
※業務の特性上、パスポート等公的証明書の氏名表記と一致させる必要がある場合を除く

2) 意識改革
・社員向け啓発プログラムの充実

3) 社会貢献
・理解促進のための次世代教育支援(出前授業、教材提供等)

ANAグループは、グループ各社においてその社員が性の多様性を尊重し、すべての社員が差別を受けることなく働くことができる環境づくりに取り組んでいくとしている。