伊藤忠商事は、米国大手スポーツ用品ブランド「アンダーアーマー」の日本総代理店であるドームの発行済み株式の過半数を取得することに合意し、契約を締結したと発表した。
今後は、既存株主であるUnder Armour, Inc.と伊藤忠商事の2社でドームの経営を行うという。
「アンダーアーマー」は、1996年に米国メリーランド大学のアメリカンフットボール選手であったケビン・プランクが、コットンTシャツに代わる身体にフィットする機能的なウエアを開発したことを契機に設立したスポーツ用品ブランド。
以来、アスリートのパフォーマンスを最大限に引き出す機能的なウエアや最先端のクッショニングシステムを搭載したスマートシューズなど、「進化をもたらす」ことをミッションに、革新的なスポーツウエア、シューズ、アクセサリーを展開し、世界有数のスポーツブランドに成長を遂げている。
ドームは、1998年に「アンダーアーマー」の日本総代理店としての事業展開を開始。
伊藤忠商事は中計経営計画「Brand-new Deal 2023」の基本方針の1つとして「『マーケットイン』による事業変革」を掲げており、繊維事業においてはスポーツ関連ビジネスの更なる拡大を重点戦略の一つと位置付けているという。
今後、顧客視点の徹底により、変化する消費者ニーズを捉えながら、伊藤忠商事が擁する幅広い知見やネットワークを活用し、「アンダーアーマー」の展開を通じたドームの更なる業容拡大と企業価値の向上を図る方針を示している。