韓流村は、カカクコムが運営するグルメ・サイト「食べログ」が2019年5月21日以降、チェーン店だけを狙い撃ちにし点数を差別的に下げる不当なアルゴリズム(以下、チェーン店ディスカウント)を設定・運用したことを明らかにするため、被害を受けている可能性がある全国約4,000チェーン飲食店による「食べログ被害者の会」を立ち上げ、カカクコムに対して、集団で法的措置を取ることを提案したと発表。
同社は、2020年5月に、カカクコムに対して、食べログにおけるチェーン店飲食店の差別に関する損害賠償請求訴訟(訴額6億3905万4,422円)を提起し単独で係争中とのことだ。
訴訟においては、①食べログが不当なチェーン店ディスカウントを行ったこと、②食べログのチェーン店ディスカウントが独占禁止法に違反する違法なものであることを主張しているという。
①の主張は、同社の各店舗の点数が最大0.45点、平均約0.2点と、大幅に引き下げられたこと等に基づいており、また、同社が複数のチェーン店の食べログの評点履歴を調査したところ、チェーン店についてのみ不可解な大幅評点下落が発生していることによるとしている。
また②の主張は、公正取引委員会OBの意見書を提出し、また、裁判所は公正取引委員会に求意見をし、昨年9月16日に公正取引委員会より、同社の訴えに理解を示す意見書が提出されているとのことだ。
2年に及ぶ係争期間を踏まえ、裁判所より、カカクコムと当社に対し和解勧告が行われたが、カカクコムは一貫として不誠実な態度であるとし、裁判所からの和解の提案に応じなかったため、今年の6月16日に判決が下される予定としている。