メディアドゥは、講談社、国立大学法人東京大学(以下、東京大学)とともに、デジタルコンテンツ構築・流通基盤整備への貢献を目的とする「講談社・メディアドゥ新しい本」寄付講座を設置すると発表した。
期間は2022年4月1日〜2025年3月31日(3年間)で、東京大学大学院情報学環に設置するとのことだ。
同寄付講座の目的
寄付講座「講談社・メディアドゥ 新しい本」は、紙の書籍や電子書籍という形で蓄積されている豊富な知識や情報を、デジタルネットワーク機能と融合させて、いわば「新しい本」のプロダクトデザインをしていく研究。
デジタルネットワークには、可変性の高さや、多言語化の容易さ、アーカイブ機能の高さといった特性がある。
紙や電子の書籍にこれらの利点を加えることで、「新しい知識構成体」を開発することを目的としているとのことだ。
国が提唱するSociety5.0社会の進展に加え、新型コロナウイルスの出現を機に、社会のあらゆる側面でデジタル化が進展している。
一方ハードウェア・ソフトウェアの整備に比べ、その中核となるデジタルコンテンツの利活用は十分とは言えない状況であるとのことだ。
新しいデジタルコンテンツビジネスの創出につながるデジタルストラクチュア・プロトタイプ制作、デジタル教材の流通・利用促進に寄与する制度設計などを通じて、デジタルコンテンツ構築・流通基盤整備に貢献し、社会インパクトの創出を目指すとしている。
同寄付講座の研究開発を同社および講談社が支援することで、同社が企業理念に掲げる「著作物の健全なる創造サイクルの実現」に資する技術的・社会制度的仕組みの創出に加え、産学連携によるイノベーションと共通価値の創造を図ります。これは同社のESGにおける重点的な取り組みのひとつ、「著作者、出版社、ユーザー(読者)が安心して利用できる仕組みの構築と強化」に対応するもの。
この寄附講座を通じて、コンテンツ業界全体の発展に資する共通価値の創出に取り組んでいくとしている。