トレタは、日本国内の好きな場所でリモート勤務できる「どこでもトレタ」と、育児や介護と仕事の両立に配慮した「フレックスタイム制のコアタイム解除(フルフレックスタイム制)」の運用を2022年4月1日より開始すると発表した。
4月1日から男性の育児休業取得率の向上を目的に「改正育児・介護休業法」が段階的に施行されるため、トレタはこれらの国の制度に加え、従業員が休業を希望せず、キャリアの継続を選択した場合も仕事と育児・介護を無理なく両立できるよう「どこでもトレタ」と「フレックスタイム制のコアタイム解除」の2つの制度を新設。
既存の社内制度と組み合わせることで、働き方の自由度がさらに上がり、その時々に応じた最適な働き方を従業員自身が設計できるようになるとのことだ。
■「どこでもトレタ」概要
日本国内であればエリアを問わず、観光や帰省などの目的で居住地以外の場所に宿泊しながら勤務できる制度。環境の変化によって気分転換を図り、集中して仕事に臨めることを目的としているが、従業員から要望のあった帰省を伴う看病や介護などと仕事の両立も視野に入れているという。
どこでもトレタを利用することで、パートナーの里帰り出産に同伴し、育児を行いながらの勤務も可能となるとのことだ。
2021年10月1日〜2022年1月20日にどこでもトレタのトライアルを実施し、6名の従業員が制度を利用した結果、在宅でのリモートワークと遜色なく勤務ができ、従業員の満足度も高かったことから本格導入に至ったとしている。
対象:直接雇用の全従業員(希望者は事前申請の上、会社からの許可が必要)
期間:1回の制度利用につき休日(土日祝、有給休暇)を含めて最長30日間
場所:日本国内
費用:移動や宿泊、通信環境の準備にかかる費用等は、従業員が負担
■フレックスタイム制の「コアタイム解除(フルフレックスタイム制)」概要
同社は、2013年の創業時よりフレックスタイム制を導入し、11〜16時のコアタイムを含み1日の標準労働時間を8時間としているが、育児や介護などでコアタイムの就業が困難な場合などに限定し、6〜22時のフレキシブルタイムの範囲での就業を可能としたとのことだ。
例えば、コアタイムの11〜13時の2時間を介護に充てた分を、19〜21時にあるいは朝6〜8時にスライドするなど、ライフスタイルに合わせて仕事をすることが可能になるという。
なお、コアタイム解除は2020年2月の学校の全国一斉臨時休業の際に、暫定的に行った措置を制度化したものとしている。
対象:下記の(1)、(2)を満たした従業員
(1)育児、介護、その他同等の事由によりコアタイムの就業が困難な従業員
(2)所定の手続きにより会社が承認した従業員
加えて、2020年1月の全社的なリモートワーク実施時より、従業員の負担軽減のため在宅時の数分程度の私用であれば、途中休憩の申告を求めないとしている。
同社は、これからも従業員が最大のパフォーマンスを発揮できるよう、既成概念にとらわれることなく、柔軟な制度を用意するとし、外食業界への貢献を目指すとのことだ。