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無印良品を展開する良品計画は、広島県西区の複合商業施設「ALPARK(アルパーク)」内に世界最大の大型店「無印良品 広島アルパーク」を4月22日にオープンすると発表した。
同店は国内最大級の品揃えを提供する店舗となる。「地域の皆さまとすこやかな暮らしをつくる」をコンセプトに、「食べることを楽しむ」「環境について考える」「健康を保つ」「住まう・くらす」「法人向けの空間サービス」「地域がつながる場所」の6つのキーワードで地域に根差した商品やサービスを提供するとのことだ。
無印良品で初めて容器の削減につながるシャンプーなどのヘアケア製品の量り売りを始めるという。
また規格外などの理由で未利用だった木材を活用した家具の販売も開始し、SDGs未来都市である広島県における地球資源の循環化および資源効率の最大化を目指すとしている。
●国内最大級の品揃えが揃う「生活全部店」
無印良品は無印良品の基本となるすべての商品とサービスを提供する大型店舗を「生活全部店」と位置付け。同店は「無印良品 東京有明」に続く2店舗目の「生活全部店」で、国内最大級の品揃えを誇る。
くらしに必要なものを近くで買いそろえたいという利用客のニーズに応え、リニューアル前と比べ毎日の食卓をサポートする冷凍食品をフルラインナップで用意して「食」を強化するほか、布団や枕、タオルなどのファブリックス、収納家具など「生活雑貨」も品揃えを大幅に強化しているとのことだ。
●無印良品初のゴミ削減を目指したシャンプーなどヘアケア製品の量り売りを開始。未利用材を活用した家具の販売も
無印良品のPET詰め替えボトルや手持ちの容器を使用することで、資源を有効活用しながら無印良品のシャンプー、コンディショナーとボディソープ、ハンドソープを必要な分だけ購入できる量り売りを開始。
広島県は2021年6月に「2050年までに瀬戸内海の新たな海洋プラスチックごみをゼロにする」と宣言するなどプラスチックごみが漂うことのない瀬戸内海を実現するべく取り組みを進めている。
同社としても同サービスを通じて容器の削減を目指すとのことだ。
また、未利用資材を活用した取り組みとして、製材の過程で見た目の問題などの理由からはじかれる木材を活用した家具を販売。
広島県は木材・木製品の製造が盛んで、木材・木製品の出荷額が全国4位(経済産業省「2020 年工業統計速報」)となっており、未利用材も多く発生していた。規格外のサイズ、色、形などの理由で利用されていなかった未利用材を活用することで資源を無駄なく使うとのことだ。
●6つのキーワードで商品やサービスを提供
①食べることを楽しむ
忙しい人も手軽に食を楽しめるよう、レトルト商品や冷凍食品などの商品を販売。冷凍食品は広島県内の無印良品で初めてフルラインナップの約80種類を販売。また広島のおいしいものが地域で生産・流通・消費されることを目指し、広島県産の青果など地域商品の販売や、広島の食材を使った商品も開発中。
キッチンカウンターでは体づくりや食育などをテーマに野菜ソムリエの資格を持った店舗スタッフが広島県産の食材や無印良品の商品を使ったレシピなど、野菜を美味しく食べられる健康を意識したレシピを提案。
またフードロスの削減のため、必要な分だけ購入できる食品とブレンドティーの量り売りも始める。食品は雑穀や乾物を中心にコーヒーやナッツ、ドライフルーツなどを20g以上から1g単位で購入できる。ブレンドティーは緑茶、ほうじ茶、ルイボス茶の3種をベースにフルーツなどを組み合わせて作った32種類のオリジナルレシピの茶葉を30gから10g単位で購入できる。
②環境について考える
資源の循環につながる商品・サービスの提供や繊維類、PET素材、本、保冷剤などの回収を行う。
回収したものはそれぞれリユース・リサイクルを実施。例えば、無印良品の衣服は染め直し、「染め直した服」として再商品化したり、服の原料やバイオマスエネルギーのひとつであるバイオエタノールにリサイクルしたりするとのことだ。
また容器の削減につながる洗剤やシャンプーなどのヘアケア製品の量り売りを行うほか、未利用材を活用した家具の販売も行うという。不用なものを廃棄せず循環させて次につなげる取り組みを行うことでゴミを減らし、資源循環型の社会を目指すとのことだ。
③健康を保つ
地域の人々が健康の不安を解消し、いつまでもすこやかに地域社会で活躍できるように「まちの保健室」を開始。西日本では同店で初めて導入されるサービスであるという。
日替わりで常駐している地域の看護師、理学療法士、保健師、管理栄養士への健康相談ができる。
また日焼け止め・防臭Tシャツなど運動時に必要となる商品や歩数計などの体を整える商品を取りそろえるほか、調剤薬局では薬も購入可能。(医薬品・一般用医薬品販売:クオールホールディングス)
④住まう・くらす
家具の販売やリノベーションなど利用客の『住まう』『くらす』ことに関する商品やサービスを提供。サイズオーダーができる家具や素材を選べるラグ・カーテンなどの商品の販売や、収納・引っ越し・リフォームなどにおけるさまざまなくらしの悩みを専門のアドバイザーに相談できるサービスがあるとのことだ。
⑤法人向けの空間サービス
過疎化や少子化の進行により増加している廃校・空き家や遊休スペースなどを活用し、「家」「オフィス」「商業施設」「公共」の4つの分野において、企画から考える空間づくりのサービスを提供するという。
地域活性化をテーマに地域の人々が集まりコミュニケーションが促進されるような空間づくりを提案し、空間の価値を高めることを目指すとのことだ。
⑥地域がつながる場所
地域のステークホルダーと共に、地域課題に対して取り組み、地域への良いインパクトを実現するべく、地域にまつわるテーマのイベントを実施。安芸太田町の棚田で稲作を体験するなど店内だけでなく店外でのイベントも計画しているとのことだ。